・長期負債構造を拡充、資金調達源の多様化を加速
バルメット(Valmet):2025年12月12日
バルメット(Valmet)は、初となるシュルツァインローン(Schuldschein)による資金調達を実施し、総額3億7,500万ユーロ(約686億円、183円換算)を確保した。長期債務の強化と資金調達源の多様化を図る重要なステップとなる。
今回のローンは固定・変動両金利を含む11トランシェで構成され、満期は3年・5年・7年・10年と分散。平均満期は約6年となり、同社のデットマチュリティプロファイル改善に寄与する。
バルメットのグループ財務・リスク管理担当バイスプレジデント、リーッタ・アンティラ(Reetta Antila)氏は次のように述べている。
「今回の発行は大幅に応募超過となり、投資家からの強い需要により当初想定の2倍以上に発行額を増額しました。本件への高い関心は、バルメットの戦略および堅固な財務体質への信頼を示すものです。資金調達源の多様化、負債満期構造の長期化、デット投資家層の拡大を目的にシュルツァイン形式を選択しました。市場からの強い支持に非常に満足しています。」
バルメットの2025年第3四半期末のギアリング比率は38%で、目標値である50%未満を大きく下回る水準を維持している。
今回のシュルツァインローン発行では、BNPパリバ(BNP Paribas)、スカンジナビスカ・エンスキルダ銀行(Skandinaviska Enskilda Banken)、およびランデスバンク・ヘッセン=テューリンゲン・ジロツェントラーレ(Landesbank Hessen-Thüringen Girozentrale、ヘラバ Helaba)が共同アレンジャーを務めた。