・流体搬送部門に「ハイドロ」BUを新設、既存事業との一体運営を強化
ダンフォス (Danfoss):2025年12月11日

デンマークの油圧・電動化技術大手 ダンフォス・パワー・ソリューションズ(Danfoss Power Solutions) は12月11日、ハイドロ・ホールディング(Hydro Holding Spa) の買収手続き完了を発表した。ハイドロ・ホールディングは同社の流体搬送(Fluid Conveyance)部門に統合され、新たなビジネスユニット(BU)「ハイドロ(Hydro)」として運営される。
BU長には、2024年5月からハイドロ・ホールディングのCEOを務めてきた ステファノ・ボルデニョーニ(Stefano Bordegnoni) 氏が就任し、同部門のトラヴェルソ氏の下で バイスプレジデント Hydro として統括する。
■ 産業機器・自動化分野で豊富な経歴
ボルデニョーニ氏は、産業製造・エンジニアリング革新・グローバル成長戦略で実績を持つ。ハイドロ・ホールディング以前には、半導体向け自動化技術メーカー ブルックス・オートメーション(Brooks Automation) のヘルスケア・オートメーション部門マネージングディレクター、また インペコ(Inpeco) のCEO、さらに シュナイダーエレクトリック(Schneider Electric) シンガポール法人のシニアバイスプレジデントを歴任した。
イタリア・ジェノヴァ大学で機械工学の博士号を取得しており、高度産業オートメーション分野で複数の特許出願も持つ。
■「顧客・販売網の継続性を最優先」
ボルデニョーニ氏は統合について、「本日はハイドロ・ホールディングにとって重要な節目となる。ダンフォスとの協業により、より強固な商業体制を構築し、顧客への価値提供をさらに高められる」と述べた。また、「ハイドロBUおよび流体搬送部門では、顧客と販売パートナーへの継続性確保を最優先とする。日々の事業運営はこれまでどおり、高品質基準と革新的ソリューション提供を維持する」としている。
■ 流体搬送部門の事業規模が拡大
ダンフォスの流体搬送部門は、建設機械や産業機械、車両・航空機、鉱山、食品・飲料分野向けに、油圧ホース、産業用ホース、熱可塑性ホース、エンジン・空調用ホースおよび各種継手、クイックカプラー、ホース加工機器を製造している。2024年の売上高は 12億ユーロ に達した。
ハイドロ・ホールディングの従業員350名が加わることで、同部門の総従業員数は 約6,500名 となり、事業基盤はさらに拡大する。
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