豊田自動織機、米国フォークリフト用エンジン認証問題で集団訴訟を和解、和解金は約446億円を計上

・米国当局との協議は継続中、引き続き誠実に対応

豊田自動織機は10月31日、米国において同社および子会社2社が提訴されていたフォークリフト用エンジン認証問題に関する集団訴訟について、原告側と和解契約を締結したと発表した。

この訴訟は2024年9月、米国カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所において、同社グループが製造・販売したフォークリフト用エンジンに関し、米国の排出ガス認証に関連する問題を理由として起こされたもの。原告側は損害賠償などを求めていた。

今回の和解は、和解金の支払いと無償点検の提供を柱とするもので、豊田自動織機の取締役会で正式に承認された。和解金の見込額は2億9,950万米ドル(約446億円)で、2026年3月期第2四半期連結決算に計上している。和解の効力は、同裁判所の承認を経て正式に確定する予定。

なお、同社は引き続き、米国連邦およびカリフォルニア州当局によるフォークリフト用エンジンに関する調査・協議に対応している。今後、開示が必要な事項が生じた場合には速やかに公表するとしている。

豊田自動織機は、産業車両分野における世界的リーダーとして信頼回復に向けた取り組みを進める方針であり、品質・環境対応のさらなる強化が求められる局面となっている。

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