 ファナックは10月31日、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.1%増の4,075億6,800万円、営業利益は同13.7%増の859億6,400万円、経常利益は同13.8%増の1,079億500万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同14.2%増の798億2,000万円と、増収増益を達成した。1株当たり中間純利益(EPS)は85円54銭(前年同期は74円17銭)となった。
ファナックは10月31日、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.1%増の4,075億6,800万円、営業利益は同13.7%増の859億6,400万円、経常利益は同13.8%増の1,079億500万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同14.2%増の798億2,000万円と、増収増益を達成した。1株当たり中間純利益(EPS)は85円54銭(前年同期は74円17銭)となった。
■業績動向と増減要因
当期は米国政府による関税の影響や為替変動、地政学リスクなど不透明な要素が多い中、全部門で拡販や経費削減に取り組んだ。中国市場でのEV関連やIT関連の需要が旺盛だったことに加え、インド市場の伸長が業績を押し上げた。一方、欧州や日本国内では需要が低調に推移した。
■部門別の経営成績
 FA部門は売上高1,038億6,700万円(前年同期比4.5%増)。主力のCNCシステムは、欧州や国内の工作機械業界で需要が低調だったものの、インドや中国での堅調な推移により増収となった。
FA部門は売上高1,038億6,700万円(前年同期比4.5%増)。主力のCNCシステムは、欧州や国内の工作機械業界で需要が低調だったものの、インドや中国での堅調な推移により増収となった。
ロボット部門は売上高1,725億9,900万円(同5.8%増)。国内では自動車関連向けが復調せず、欧州も低調に推移したが、中国でEV関連や一般産業向けが好調で、売上が大きく増加した。米州は関税の影響が懸念されたものの前年同期並みを維持した。
ロボマシン部門は売上高634億8,200万円(同11.5%増)。小型切削加工機(ロボドリル)がインドのIT関連市場で需要増加、ワイヤ放電加工機(ロボカット)も欧州、米州、インドで堅調に推移した。電動射出成形機(ロボショット)は中国での需要減により微減となった。
サービス部門は売上高676億2,000万円(同1.3%減)。「サービスファースト」の精神のもと、グローバルなサービス体制の強化を図っている。
■通期業績予想を上方修正
 通期の連結業績予想については、最新の状況を踏まえて上方修正した。売上高は8,188億円(前回予想比1.5%増、前期比2.7%増)、営業利益は1,759億円(同10.3%増、前期比10.7%増)、経常利益は2,143億円(同9.2%増、前期比8.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,573億円(同10.0%増、前期比6.6%増)を見込む。1株当たり当期純利益は168円57銭の予想。
通期の連結業績予想については、最新の状況を踏まえて上方修正した。売上高は8,188億円(前回予想比1.5%増、前期比2.7%増)、営業利益は1,759億円(同10.3%増、前期比10.7%増)、経常利益は2,143億円(同9.2%増、前期比8.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,573億円(同10.0%増、前期比6.6%増)を見込む。1株当たり当期純利益は168円57銭の予想。
なお、2026年3月期の期末配当金については、公表可能になり次第開示する予定。第2四半期末の配当は1株当たり51円33銭。
下期(2025年10月~2026年3月)の為替レートは、平均140円/ドル、165円/ユーロを想定している。
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