独クラース(CLAAS)、ビッターフェルト・ヴォルフェンに新たな技術拠点を建設

・1,000万ユーロ(17.7億円)超を投資し、最新の販売・サービス拠点を整備

クラース(CLAAS):2025年10月28日

ビッターフェルト・ヴォルフェン(Bitterfeld-Wolfen)発 – 農業機械メーカーのクラース(CLAAS)は10月28日、新たなCLAASセントルム・アンハルト(Centrum Anhalt)の起工式を執り行った。アウトバーン出口ビターフェルト・ヴォルフェンに隣接する60,000平方メートルの敷地に、2026年秋までに屋根付き面積5,000平方メートルを擁する最新鋭の技術拠点が建設される。

新拠点は、30年以上にわたり稼働してきたCLAASセントルム・ランツベルクに代わるもの。従業員46名を擁し、直近では年間売上高1億1,000万ユーロ超を計上していた既存拠点は、経済的には成功を収めていたものの、戦略的発展のための拡張スペースが限界に達していた。

■3つの中核機能を統合

新センターは、国内外向け中古農業機械販売と現地認証を行うファーストCLAAS中古センター、最新の地域部品倉庫、そして製品研修を行うアカデミーという3つの中核機能を初めて一つ屋根の下に統合する。「新しいCLAASセントルム・アンハルトにより、経済的に困難な環境下においても、顧客第一主義への揺るぎないコミットメントを示します」と、起工式でグループ経営陣メンバーで世界全体のサービス・販売を統括するクリスチャン・ラドンス氏は述べた。

立地選定は、ベルリン環状線やアウトバーンA9、A14、A38に近い交通至便性が重視された。CLAASの中古機械事業グローバル責任者であるフレデリック・プファイル氏は、戦略的優位性を強調する。「この拠点はあらゆる方向から優れたアクセスが可能で、重要な国際中古農業機械事業のさらなる拡大を可能にします」

■研修キャパシティの拡大

製品の複雑化と製品プログラムの拡充に伴い、研修ニーズも継続的に増加している。ファーストCLAAS中古センター・ランツベルク責任者兼中古機械CVG責任者のトルステン・プレール(Torsten Prael)氏は、既存拠点で年間1,000〜1,200名の研修参加者があったことに言及。新アカデミーは、最新の施設と技術設備により、大幅に多くのキャパシティを提供する予定だ。

土地、建物、外構への投資総額は1,000万ユーロ(約17.7億円、177円換算)を超える。起工式には、ビッターフェルト・ヴォルフェン市長のアルミン・シェンク氏をはじめ、グループ幹部、CLAASセントルム・ランツベルクの全従業員が出席した。建設工事はクアカーナック社とブレーマー・バウ社が担当する。

新センター・アンハルトにより、CLAASはドイツの重要市場における販売・サービス活動を強化し、新車・中古車販売の成長促進と、地域の販売店・顧客への信頼性の高い部品供給を推進する。​​​​​​​​​​​​​​​​

ニュースリリース