・北米需要に対応、MB事業の成長ドライバーとして体制強化
横浜ゴムは10月27日、メキシコの自動車用ホースアセンブリ生産販売会社Yokohama Industries Americas de Mexico, S. de R.L. de C.V.(YIA Mexico)の生産能力を増強すると発表した。既存工場に隣接する約3万2,000平方メートルの土地を取得し、新たな建屋を建設する計画で、敷地面積は現在の2倍以上に拡張される。2025年第4四半期に着工し、2026年第4四半期の操業開始を予定。将来的にはさらに拡張する構想もある。
YIA Mexicoは北米市場における同社ホース配管事業の主力拠点であり、自動車のエアコンおよびトランスミッションオイルクーラー用ホースアセンブリを生産。今回の増強により、横浜ゴムは供給体制の強化と収益性の向上を図り、ホース配管事業の一層の拡大を目指す。
10月14日に現地で開催された起工式には、アグアスカリエンテス州知事やサンフランシスコ・デ・ロス・ロモ市長など、多くの政府関係者が出席した。式典では、横浜ゴムMB事業本部長の浜谷孝行氏が、参列者および関係者に謝意を示すとともに、YIA Mexicoの戦略的重要性や地域経済への貢献について言及した。
同社は中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」において、ホース配管事業をMB(マルチプルビジネス)部門の成長ドライバーに位置付けている。今回のメキシコ拠点拡張は、北米での生産構造改革やバリューチェーン再構築を進める具体的施策の一環であり、北米自動車市場における競争力強化につながるとみられる。
<YIA Mexicoの概要>
所在地:メキシコ合衆国アグアスカリエンテス州サンフランシスコⅣ工業団地
事業内容:自動車エアコンおよびトランスミッションオイルクーラー用ホースアセンブリの生産販売
敷地面積:約59,000平方メートル(既存:27,000、新規:32,000平方メートル)
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