英JCB、創業80周年を機に1億ポンド(約203億円)を投じて本社工場を刷新

JCB :2025年10月22日

・英スタッフォードシャー州ロチェスターの本社工場に最新製造設備を導入、生産性と品質向上を狙う

建設機械大手のJCB(ジェーシービー、本社:英国ロチェスター)は、創業80周年を記念し、英国内本社工場に総額1億ポンド(約203億円)を投じて最新鋭の製造設備を導入すると発表した。

今回の投資は、同社のグローバル本社であるロチェスター工場を対象とし、6,000万ポンド(約122億円)を投じて全自動粉体塗装ラインを新設するほか、工場全体の近代化を進める。具体的には、新型マシニングセンタや摩擦溶接機、シリンダー加工機の導入など、生産ラインの刷新を図る計画である。

発表は、同社の創業80周年および会長アンソニー・バンフォード卿(Anthony Bamford)の誕生日(10月23日)を迎える前日に行われた。JCBはこの節目を記念し、全世界で約1万9,000人の従業員に対し、10月24日に特別休暇を付与するという。

バンフォード会長は次のように述べている。
「JCBが1950年以来拠点を置く英国本社への投資は、極めて自然で重要な決断です。英国、特にミッドランド地方には強固な労働倫理と深いエンジニアリングの伝統があります。今回の1億ポンドの投資により、当社は業界の最前線に立つことができます。米国をはじめ海外での拡大も進めていますが、英国こそがJCBのホームです。当社は全世界で1万9,000人超を雇用し、そのうち8,000人以上が英国在籍です。生産の約4分の3を輸出していますが、英国経済への貢献は今も極めて大きいのです。」

JCBの創業者ジョセフ・シリル・バンフォード(Joseph Cyril Bamford)が会社を設立した1945年10月23日は、偶然にもアンソニー・バンフォード卿の誕生日でもある。

この節目を祝して、発明家で起業家のジェームズ・ダイソン卿(Sir James Dyson)は次のようにコメントした。
「アンソニー・バンフォード卿は、起業家精神、エンジニアリング、デザイン、製造のすべてにおいて素晴らしい模範です。彼は小規模な英国の製造会社を、世界が誇るグローバル企業へと育て上げました。彼とJCBの成功は、英国産業の誇りそのものです。」

〈投資概要〉
• 投資総額:1億ポンド(約203億円)
• 主な内容:全自動粉体塗装プラント(6,000万ポンド=約122億円)、生産設備の全面更新
• 対象拠点:ロチェスター本社工場(英スタッフォードシャー州)
• 従業員数:約1万9,000人(うち英国8,000人超)

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