・経営体制強化、次期成長に向け布陣一新
圧入技術のパイオニアである技研製作所(高知県高知市)は10月23日、11月27日開催予定の第44期定時株主総会において、創業者の北村精男名誉会長(84)が代表取締役会長に復帰する人事を発表した。現会長の森部慎之助氏は相談役に退く。
同社は異動の理由について「創業者の開発理念と豊富な知見を活かすことで経営体制をさらに充実させ、経営基盤を強化し企業価値の向上を図る」としている。大平厚代表取締役社長CEOは続投する。
北村氏は1967年に高知技研コンサルタントを創業、78年に技研製作所を設立し、独自の圧入技術を確立した。2020年11月まで代表取締役社長を務め、その後会長職を経て2023年11月から名誉会長に就任していた。今回、約2年ぶりに経営の第一線に復帰する形となる。
取締役体制も大幅に刷新される。管理本部担当の藤崎義久常務執行役員、圧入工法推進事業担当の福丸茂樹常務執行役員がそれぞれ取締役に昇格し、専務執行役員を兼務する。また、御堂筋監査法人代表社員の田中久美子氏が社外取締役として新任される。
一方、BX推進室担当の前田みか専務執行役員、岩城孝章社外取締役が退任する予定。
新体制では、創業者の技術開発力と現経営陣の事業推進力を融合させ、国内外での圧入工法のさらなる普及拡大を目指す。海外事業の強化や新技術開発の加速が期待される。
同人事は11月27日開催の株主総会および取締役会で正式決定される。
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