パソナグループ/ヤンマーホールディングス/Well-being in Nature、エネルギーの自給率向上と循環型社会の実現へ連携協定を締結

・淡路島を起点に、持続可能な農業モデルを全国へ発信

パソナグループ(東京都千代田区)、ヤンマーホールディングス(大阪市北区、以下ヤンマーHD)、一般社団法人Well-being in Nature(東京都港区)は10月22日、食とエネルギーの自給率向上および循環型社会の実現を目的とした連携協定を締結した。

本協定は、淡路島を拠点に「農」を通じたウェルビーイング社会の実現を目指すもので、3者がそれぞれの強みを活かして持続可能な農業の普及、人材育成、エネルギー循環モデルの構築に取り組む。

■「Wellness Farmer Award」創設や次世代農業人材の育成を推進

3者は、農業を通じて地域社会や人々の心身の豊かさに貢献する農業者を顕彰する「Wellness Farmer Award」を新設。土壌の健康、作物の品質、地域貢献などを総合的に評価し、「次世代のスター農家」を選出する。第1回表彰は2026年秋に予定されている。

また、新規就農者の教育・支援を目的とした人材育成プログラムを共同展開し、パソナグループの経営・販売支援ノウハウとヤンマーHDの生産・機械技術を組み合わせ、技術力と経営力を兼ね備えた次世代農業人材の育成に取り組む。

■農業体験・癒しを融合した「Wellness Farm Club」を拡充

趣味やライフスタイルの一部として農業に親しむ「ライフスタイルファーマー」の創出を目指し、パソナ農援隊が展開する体験型ヘルスケアサービス「Wellness Farm Club」を共同推進。土に触れる癒しや農作業の健康効果(アグリヒーリング)を広め、企業や個人の農業参入を促進する。

今後は、農業参加を支援する制度設計や、子ども向けの「農と食」教育など、次世代へつながる仕組みづくりも進める。

■「Awaji Nature Lab & Resort」で循環型農業モデルを実証

淡路島でパソナ農援隊が運営する「Awaji Nature Lab & Resort」では、ヤンマーHDの環境再生型農業・営農型太陽光発電ソリューションを導入し、食とエネルギーの循環モデルを構築。発電した再生可能エネルギーは、パソナグループが運営する淡路島内の飲食施設やテーマパークなどで活用する。

3者はこの取り組みを通じて、地方創生と持続可能な農業の両立を図り、全国に発信していく考え。

■企業概要

<パソナグループ>
1976年創業。「社会の問題点を解決する」を理念に掲げ、ダイバーシティ推進や地方創生事業を展開。2008年から淡路島を拠点に健康産業や新産業創出に取り組む。
https://www.pasonagroup.co.jp/

<ヤンマーホールディングス>
1912年創業。1933年に世界初の小型ディーゼルエンジン実用化に成功。アグリ、建機、マリン、エネルギーなどをグローバル展開し、環境負荷フリー・GHGフリー社会の実現を目指す。
https://www.yanmar.com/jp/about/

<一般社団法人Well-being in Nature>
2023年設立。農山漁村の自然を活用した健康経営の仕組みづくりを推進し、異業種約20社が参画。医農福・産官学連携による「健康で幸福度の高いワーク・ライフスタイル」の普及を目指す。
https://well-beingnature.net/

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