中外テクノス、ビーライズと業務連携、ロボットとデジタルツインを融合

・遠隔作業ソリューション構築へ

中外テクノス(広島市西区)は10月21日、XR(AR/VR/MR)やAI、デジタルツイン分野に強みを持つビーライズ(広島市南区)と業務連携したと発表した。両社はロボット技術とデジタルツインを組み合わせた遠隔作業ソリューションの開発を進め、現場作業の効率化と安全性向上を目指す。

同社は、プラントやインフラ設備の点検・保守業務における熟練作業者不足や安全対策を課題と捉え、ロボットの遠隔操作技術にデジタル技術を融合する取り組みを強化してきた。今回の連携では、中外テクノスのロボティクス技術と現場知見に、ビーライズのXR/AI/デジタルツイン技術を掛け合わせ、新たな付加価値を生み出すことを狙う。

具体的には、協働ロボットと遠隔操作技術による省人化、安全性向上に加え、現実空間で動作するロボットと仮想空間をリアルタイムで連携させるデジタルツインの構築を進める。また、広島を拠点とした実証実験を通じて、地域企業や自治体と連携したモデルケースの創出も計画している。

両社は今後、遠隔操縦ロボットの開発と技術検証を進めるとともに、環境調査やモニタリング分野などへの応用展開を図る。中外テクノスでは、リアルとデジタルを融合したDXソリューションの提供を通じ、インフラ維持管理分野の省力化・高度化に貢献していく考えだ。

【業務連携の主な取り組み】
・協働ロボットと遠隔操作技術による省人化・安全性向上
・デジタルツインを活用したリアル/バーチャル空間の統合
・広島発の実証実験および地域連携モデルの創出

ニュースリリース