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中国油圧空気圧シール業界、1〜8月営業収入は11.8%増の585.7億元、輸出入も堅調に推移

中国液圧気動密封件工業協会(CHPSA:中国油圧空気圧シール工業協会)が10月13日に発表した統計によると、2025年1月から8月にかけて、中国の油圧空気圧シール部品業界は安定的な成長を維持し、主要な経済指標は急速な伸びを示した。

同協会の主要連絡先企業の統計データによれば、業界全体の営業収入は585億7,000万元(約1兆2,300億円)に達し、前年同期比11.8%の増加となった。このうち、油圧空気圧シール業界の製品収益は548億8,000万元(約1兆1,500億円)で、前年同期比7.8%増を記録した。

■業界別では明暗が分かれる

1月から8月までの工業総生産高を業界別に見ると、成長率にばらつきが見られた。

シール業界が205億6,000万元で前年同期比17.3%増と最も高い伸びを示した。空気圧業界も169億元で9.8%増と堅調だった。

一方、油圧業界は168億7,000万元で前年同期比3.1%減となったものの、前月比では10.5%の大幅増となり、回復の兆しを見せている。流体動力機器業界は5億5,000万元で0.9%減だった。

■輸出入は6.3%増、貿易黒字を維持

対外貿易については、2025年1月から8月までの油圧、空気圧、シール製品の累積輸出入額は84億8,000万米ドルとなり、前年同期比6.3%増加した。貿易黒字は4億8,000万ドルを記録している。

製品別の累積輸出入額は、油圧製品が37.0億米ドル、空気圧製品が25.8億米ドル、シール製品が22億米ドルだった。

■第3四半期は需要側に圧力も

同協会は、第3四半期には需要側が圧力に直面し、成長率がわずかに鈍化したものの、変動を経て経営は安定化したと分析している。生産と経済運営は概ね安定的かつ前向きな傾向を維持しており、対外貿易も引き続き急速な成長を保っている。

業界関係者は、中国国内の設備投資需要の動向と、グローバル市場における競争力の維持が今後の焦点になるとみている。

※より詳細なデータ及び経済運営分析については、中国液圧気動密封件工業協会統計部への問い合わせが必要。

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