三一アメリカ(SANY AMERICA):2025年9月30日
三一アメリカは9月30日、採掘・砕石現場向けの新型重機ラインアップとして、油圧ショベル「SY385」「SY500」「SY750」を発表した。過酷な現場条件に対応し、高い掘削力と構造耐久性を備えた専用設計機として展開する。
これらのモデルは、建設機の単なる大型化ではなく、フレーム補強や大型部品、厚鋼板構造を採用し、連続稼働や高負荷作業に耐える設計とした。SY385は小規模鉱山や骨材ヤードなどに最適で、同クラスでは最大級の掘削力と吊上げ能力を発揮。SY500は出力と油圧系統を強化し、カウンタウエイトの選択性を高めた中核モデルとなる。最大級のSY750は、大規模掘削や高容量搬出に対応し、深いベンチでも高い掘削効率を維持する。
SY500およびSY750にはロングスティック仕様とマスエクスカベーション仕様を設定し、現場条件に応じてリーチ重視か掘削力重視かを選択可能。油圧装備も充実しており、複数の補助回路やケースドレン、クイックカプラー配管を標準搭載。流量と圧力はキャビン内で調整でき、ブレーカやクラッシャなど各種アタッチメントの性能を最大限に引き出せる。
輸送性にも配慮し、SY500・SY750はカウンタウエイト脱着式を採用。州境越えや現場間移動の際にも追加許可や分解を最小限に抑えられる。キャビンは密閉式・空調付きで、エアサスペンションシートと直感的な操作系を備えるほか、FOPSガードやリア・ブラインドサイドカメラも設定し、安全性と快適性を両立した。
全モデルに高出力カミンズ(Cummins)製エンジンを搭載し、補強フレームとフルスチール構造で耐久性を確保。5年間・5,000時間の保証を付帯し、狭軌仕様も選択可能とした。
同社では、「高掘削力、油圧性能、操作者保護、長寿命構造を兼ね備えた三一の新型ショベルは、鉱山・砕石業の高い要求に応える」としている。
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