・人的資本経営の一環として、若手人材の定着を支援
カナデビア(大阪市住之江区)は10月15日、熊本県玉名郡長洲町に所在する従業員向け単身寮「清源寮」の建て替え工事に着手したと発表した。老朽化した施設の刷新により、若手人材の確保・定着を図るとともに、同社が中期経営計画「Forward25」で掲げる人的資本経営の推進を加速させる。
■50年の歴史に幕、次世代型住居へ刷新
清源寮は1972年に竣工し、同社有明工場(寮から約2km)勤務の従業員向けに296戸を提供してきた。しかし、築50年を超える建物の老朽化が進んだことから、現地での建て替えを決定。2025年9月に着工し、2026年秋の入居開始を目指す。
新寮は鉄筋コンクリート造5階建てで、延べ床面積は4,381.48㎡。過去の入居実績を踏まえ、戸数は100戸に絞り込まれた。各戸は独立型のワンルーム仕様とし、若手単身者のライフスタイルや感染症対策に配慮した設計となっている。加えて、食堂やコミュニケーションスペース、バリアフリー対応居室、屋上ソーラーパネルなど、共用・環境設備も充実させる計画だ。
■人的資本投資としての住環境整備
今回の建て替えは、同社が掲げる人的資本強化の施策の一環。人材の確保・定着は企業経営の喫緊の課題であり、安心して働ける住環境の整備はその基盤となる。カナデビアでは全国の事業所において、家族向けや単身赴任者向けなど多様な寮を整備しており、地域ごとの通勤圏に応じた生活基盤の構築を進めている。
さらに、同社は2025年10月1日付で「ピープル&カルチャー本部」を新設。経営戦略と連動した人事戦略のもと、人的資本の強化と組織成長支援を加速させる体制を整えた。今後も従業員の安全確保とエンゲージメント向上を通じて、企業価値の創出につなげる方針だ。
<新寮概要>
項目/内容
所在地:熊本県玉名郡長洲町大字清源寺
構造:鉄筋コンクリート造5階建て
延床面積:4,381.48㎡
戸数・収容人数 100戸・100名
運用開始:新築部:2026年秋予定、外構部:2028年春予定
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