コマツ北米(Komatsu):2025年10月10日
建設・鉱山機械メーカーのコマツ(Komatsu)は10月10日、米国ネバダ州エルコの同社施設に、電動ロープショベル「P&H 2100BL」をモニュメントとして設置したと発表した。1979年に製造された同機は、40年以上にわたり鉱山現場で活躍してきた歴史的機械であり、今回ウィスコンシン州ミルウォーキーから移設された。
P&Hブランドの象徴ともいえるこのショベルは、高さ約5階建てに相当し、重量は約45万㎏を超える。州間高速道路I-80号線からも見える位置に設置されており、鉱山機械技術の進化と、P&Hマイニング・イクイップメント社の米国製造の歴史を象徴するランドマークとなる。
コマツ・アメリカのU.S.マイニング流通担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、トム・スース(Tom Suess)氏は、「このP&H 2100BLは、当社の歴史を物語る工学の結晶です。ミルウォーキーからエルコへの移設は、鉱山技術の進化とP&Hブランドの遺産、そして地域社会への深いつながりを示すものです」と述べ、地域住民や業界関係者とともにこの象徴的な機械の歴史を共有できることを喜んだ。
コマツのエルコ・サービスセンターは、鉱山・建設機械向けの地域拠点として2019年に開設。これまでに総額5,700万ドルを投じて整備・拡張しており、運搬トラックや油圧ショベル、電動ロープショベルなどの整備を行う。2023年には約4,600㎡の新倉庫を増設し、部品供給体制を一段と強化した。
今回のモニュメント設置は、同社がこれまでの歴史を尊重しつつ、次世代の鉱山技術革新に向けて歩み続ける姿勢を示すものである。エルコ拠点では地域住民や業界関係者に公開され、鉱山機械の進化を間近で体感できる機会を提供している。
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