カルマー、豪パトリック・ターミナルズから自動ストラドルキャリア14台を受注

・ハイブリッド式「AutoStrad」、シドニー港で稼働予定

カルマー・コーポレーション(Kalmar Corporation):2025年10月8日

フィンランドの港湾荷役機械大手カルマー・コーポレーション(Kalmar Corporation、本社:ヘルシンキ)は10月8日、オーストラリアの大手コンテナターミナルオペレーター、パトリック・ターミナルズ(Patrick Terminals)からハイブリッド式自動ストラドルキャリア「Kalmar AutoStrad」14台を受注したと発表した。受注額は明らかにしていないが、同社は「大型案件」としている。
受注は2025年第3四半期の受注残に計上され、納入は2026年第4四半期に完了する予定。機械はシドニーの自動化ターミナルに配備される。

パトリック・ターミナルズは年間350万TEU以上を取り扱うオーストラリア最大のターミナルオペレーターで、ブリスベン、シドニー、メルボルン、フリーマントルの4港で先進的なターミナルを運営している。同社は2020年10月にもハイブリッド式AutoStradを10台発注しており、今回の追加発注により合計24台の導入となる。

パトリック・ターミナルズのマイケル・ヨビチッチ(Michael Jovicic)最高経営責任者(CEO)は「Kalmar AutoStradはブリスベンとシドニーの両ターミナルで中心的な役割を果たしている。既存機の性能、効率性、信頼性が実証されたことで、この技術が当社の事業に最適であることが確認できた」とコメント。さらに「ハイブリッド・ストラドルへの投資は、カーボンフットプリント削減と脱炭素化戦略推進への継続的なコミットメントを示すものだ」と述べた。

カルマーの水平搬送機器グローバルセールス責任者、カリ・ケスキネン(Karri Keskinen)氏は「この大型受注はパトリック・ターミナルズが当社のAutoStradソリューションに寄せる信頼の証だ。ターミナル自動化のリーダーであり、革新と継続的改善への情熱を共有する企業との協力関係を拡大できることを嬉しく思う」と語った。

■ カルマーについて
カルマーはナスダック・ヘルシンキに上場し、港湾・ターミナル、物流センター、製造業向けに重量物ハンドリング機器とサービスを提供。世界120カ国以上で事業を展開し、約5,200人を雇用している。2024年の売上高は約17億ユーロ。

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