リープヘル、世界のクレーンオペレーターが競う「Game of Cranes」決勝、11月にエヒンゲン本社で開催

リープヘル(Liebherr):202510月8日

リープヘルが主催する国際的なクレーン操作競技「Game of Cranes」の地域予選が各地で終了し、各地域を代表する5名のファイナリストが決定した。決勝戦は11月、ドイツ・エヒンゲン(Ehingen)にあるリープヘル本社で開催される。

同競技は、モバイルクレーンオペレーターの技能と精度を競う国際大会で、リープヘルが2025年9月に米国・ニューポートニューズ、ブラジル・グアラチンゲタ、オーストラリア・アデレード、スペイン・アスケカ・デ・エナーレス、サウジアラビア・ダンマームの5地域で予選を実施した。世界各国から約200名の応募があり、各地域の予選には計25名が出場した。

競技は実技2種目と理論1種目で構成されており、「リモートドライブBTT-E駐車チャレンジ」では、限られたスペース内でクレーンを安全かつ精密に操作する技術が試された。続く実技では、コンクリートブロックを吊り上げ、チェーンを地面に接触させ続けながら障害物コースを通過させるという高難度の課題に挑戦。理論試験では、取扱説明書の理解や吊具の選定、荷重計算などが出題された。

リープヘル・エヒンゲン本社の教育訓練部門責任者クリストフ・ベーミュラー(Christoph Behmüller)氏は「予選では非常に高いレベルのパフォーマンスが見られた。すべての参加者が、現代のクレーン操作がいかに専門的で高度な技能を要するかを示してくれた」と評価した。

■各地域代表のファイナリスト5名
• アフリカ・中東・アジア代表:カーク・スミス(Kirk Smith/Titan Cranes NZ、ニュージーランド)
• オーストラリア代表:ジョーイ・フィッシャー(Joey Fisher/Johnson & Young Cranes、オーストラリア)
• 欧州代表:スコット・ホワイト(Scott White/City Lifting、英国)
• 北米代表:ニック・ジャックマン(Nick Jackman/Mountain Crane、米国)
• 南米代表:レオナルド・ナバーロ(Leonardo Navarro/WWN Guindastes、ブラジル)

リープヘル・ブラジルのモバイルクレーン部門マネージャー、レネ・ポルト(Rene Porto)氏は「非常にハイレベルな競争であり、全員が卓越した技術を示した。南米代表のナバーロ氏は特に優れた操作技術を発揮し、文句なしの勝者だった」とコメントした。

ナバーロ氏は「世界最高のオペレーターとドイツで競えることを光栄に思う」と意気込みを語っている。

また、アフリカ・中東・アジア予選で優勝したスミス氏は、「大会運営のプロフェッショナリズムとリープヘル・サウジアラビアチームのホスピタリティは素晴らしかった。緊張と興奮の連続だったが、このような機会を与えてくれたリープヘルに深く感謝している」と述べた。

同地域の販売マネージャー、マリウス・クレック(Marius Kleck)氏は「すべての動作に高度な集中力と精度が要求されることを改めて実感した。参加者がプレッシャーの中でも冷静に操作を続ける姿は見事だった」と振り返っている。

11月の決勝戦では、各地域の代表5名がエヒンゲン本社に集い、世界一のモバイルクレーンオペレーターの座をかけて再び競い合う。リープヘルによれば、同大会は技能向上や安全意識の啓発、国際的な技術交流を目的としており、「精度こそ力(Precision is Power)」を合言葉に世界中のオペレーターをつなぐ場となっている。

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