カナデビアは10月9日、100%子会社であるKanadevia Inova AG(スイス)が、英国Encyclis社より、英国初となるごみ焼却発電プラントにおけるCO₂回収(Carbon Capture)施設のEPC(設計・調達・建設)業務を受注したと発表した。
同施設は、イングランド北西部チェシャー州で建設中のごみ焼却発電プラントに隣接して設置され、2029年の完成を予定。アミンスクラビング技術を用いて年間約37万トンのCO₂を回収する能力を持ち、廃棄物由来のエネルギー活用と気候変動対策を両立する先進的な取り組みとなる。
このプロジェクトは、英国政府が推進する低炭素エネルギー構想「HyNet North West」の一環であり、回収されたCO₂はリバプール湾の枯渇ガス田に永久貯蔵される計画。カナデビアにとっては、英国における初のフルスケールCC施設の受注であり、今後のCC市場への本格参入に向けた重要なマイルストーンと位置づけている。
カナデビアグループは、長年にわたりごみ焼却発電分野で世界をリードし、廃棄物の衛生的処理とエネルギー資源化に貢献してきた。今回の受注を機に、CC技術のさらなる展開を図り、世界各地の脱炭素化と環境保全に寄与していく方針。
<受注概要>
- 発注者:Encyclis(英国)
- 建設地:イングランド・チェシャー州
- CO₂回収能力:年間37万トン
- 完成予定:2029年
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