エピロック(Epiroc)、ガーナの金鉱山向けに鉱山機械とデジタルソリューションを受注

エピロック(Epiroc AB):2025年に10月8日

スウェーデンのエピロック(Epiroc AB、本社:ストックホルム)は10月8日、カナダの金鉱山会社アサンテ・ゴールド(Asante Gold Corp.)から、ガーナ南西部のチラノ金鉱山向けに鉱山機械およびデジタルソリューションを受注したと発表した。

今回の受注は2025年第3四半期に計上され、受注総額は約1億1,500万スウェーデンクローナ(約1,200万米ドル)となる。納入される機械は、坑内運搬トラック「Minetruck MT65 S」、ローダー「Scooptram ST18 S」、削岩機「Boomer M20 S」および「Simba E70 S」など。同社の「スマートシリーズ」に属するこれらの機械は、自動化対応仕様となっている。

アサンテ・ゴールドは、同鉱山の坑内および露天掘り操業向けにこれらの機械を導入し、併せて機械稼働状況を把握し、搬送量やサイクルタイム、掘進距離などの生産指標をリアルタイムで可視化するデジタル状況認識ソリューションも採用する。これにより、操業の効率化と安全性の向上を図る。エピロックは工具、補修部品、サービスサポートも提供する。

エピロックの社長兼CEOであるヘレナ・ヘドブロム(Helena Hedblom)氏は、「最新鋭のローダーやトラック、削岩機でアサンテ・ゴールドを支援できることを嬉しく思う。今回のデジタルソリューションにより、生産監視を通じて操業効率と安全性がさらに高まるだろう」と述べた。

また、アサンテ・ゴールドの社長兼CEOであるデイブ・アンソニー(Dave Anthony)氏は、「エピロックとの協業を通じて、チラノ鉱山の操業を高度化し、金の生産拡大を実現したい。世界トップクラスの信頼性と先進技術を備えた機械群により、鉱山の潜在力を引き出し、長期的な価値を創出できると確信している」とコメントしている。

機器の納入はすでに開始されており、今後数カ月にわたり継続される予定。

エピロックは、鉱業・インフラ分野の生産性パートナーとして、掘削機や岩盤掘削装置、建設機械、ツールなどの供給を通じて、持続可能な社会への移行を推進している。2024年の売上高は約640億スウェーデンクローナで、世界約150カ国で約1万9,000人の従業員を擁する。

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