英JCB、電動・ハイブリッド高所作業車「A60E/A60EH」発表:ゼロエミッションと高効率を両立

JCB:2025年9月24日

建設機械大手JCBは、電動およびハイブリッド駆動の新型高所作業車「A60E」「A60EH」を発表。既存のA45シリーズの技術を継承しつつ、作業高さや持続稼働性能を大幅に向上させた本機は、環境負荷低減と現場効率の両立を目指す次世代モデルとして注目される。

<主な仕様と特長>

  • 駆動方式:完全電動(A60E)/電動ハイブリッド(A60EH)の2タイプ
  • 走行性能:4輪駆動・2輪操舵、フォーム充填ノンマーキングタイヤ装備
  • 作業性能:• 最大作業高さ:18.2m
  • 水平リーチ:11.9m
  • プラットフォーム積載:300kg(無制限)/454kg(制限付き)
  • 360°旋回機構、直感的なジョイスティック操作
  • 環境性能:• 回生ブレーキによる電力回収機能
  • IP67等級の防塵・防水駆動モーター
  • A60E:6V AGMバッテリー×8基(400Ah)、静音・ゼロエミッション
  • A60EH:電動駆動+Kohler製ディーゼルエンジン(14.8kW)、40L燃料タンク搭載

■現場対応力と安全性の両立

A60シリーズは、最大3名の作業員が搭乗可能な広いプラットフォームを備え、ゲート式+ドロップバー式の3方向アクセスにより乗降性も高い。52%の部品をA45シリーズと共通化し、保守性と部品供給の安定性も確保。

さらに、最大40%の登坂性能を持ち、屋内外の多様な現場に対応。全長8.8m、全幅2.5m、テールスイング0.65mというコンパクト設計により、輸送性・現場内の取り回しにも優れる。

標準装備の7インチベースディスプレイとJCB LiveLinkにより、稼働状況の可視化と遠隔管理が可能。安全性・稼働率・生産性の最大化を図る設計思想が随所に反映されている。

■持続可能な建設現場への提案

JCBは「環境性能と作業効率の両立」を掲げ、A60E/A60EHを通じて都市部や屋内作業、遠隔地での長時間稼働など多様なニーズに応える。今後の高所作業車市場において、電動化とスマート化の潮流を牽引する存在となるだろう。

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