・フォトレジスト用樹脂の生産能力を3倍に拡大、27年3月竣工へ
旭有機材(東京都台東区)は9月26日、中国江蘇省南通市の南通経済技術開発区内で電子材料新工場の起工式を23日に執り行ったと発表した。100%子会社の旭有機材樹脂(南通)有限公司が運営する新工場は、中国市場における旺盛な需要に対応するもので、2027年3月の竣工を目指す。
起工式には同社幹部のほか、南通経済技術開発区管理委員会および工事関係者が参列し、工事の安全と円滑な進捗を祈願した。
新工場は「南通電材第二工場」と命名され、フォトレジスト用ノボラック樹脂を主要生産品目とする。年間生産能力は1,970トンで、既存の南通工場の約3倍に相当する規模となる。投資額は約3億元を見込む。
中国では半導体・電子材料分野における原材料の国産化政策が進展しており、同社製品に対する需要が急拡大している。新工場では既存工場と同様の製品ラインナップを維持しつつ、同社が強みとする樹脂合成・精製技術を活用し、より高付加価値な製品を中国メーカー向けに供給する方針。
旭有機材は今回の生産能力増強により、成長が続く中国の電子材料市場での事業基盤を一層強化し、地域での競争力向上を図る構えだ。
<新工場概要>
• 名称: 南通電材第二工場
• 所在地: 中国江蘇省南通市経済技術開発区
• 主要製品: フォトレジスト用ノボラック樹脂
• 生産能力: 1,970トン/年
• 投資額: 約3億元
• 着工: 2025年9月
• 竣工予定: 2027年3月