豊田自動織機トヨタL&F、トラック荷役対応の自動運転フォークリフト「Rinova Autonomous」発売

・AIと3D-LiDARで高精度荷役を実現、物流現場の無人化を加速

豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニーは9月29日、トラックへの荷役作業に対応した自動運転フォークリフト「Rinova Autonomous(リノバ オートノマス)」を発売した。AIによる画像認識と3D-LiDARを組み合わせ、トラックの荷台やパレットの位置・姿勢を自動で認識し、最適な走行経路を生成することで、従来自動化が困難とされてきたトラック荷役の無人化を可能にする。

物流業界では、2024年問題に象徴される人手不足や労働時間制限への対応が急務となっており、特にトラック荷役の効率化はサプライチェーン全体の安定化に直結する重要課題となっている。Rinova Autonomousは、ガイドレス走行に対応し、マーカー不要でパレットの位置・姿勢を検出。フォークの差し込みから荷台への積み込みまで、環境変化に応じたアプローチ経路を自動生成することで、人と同等レベルの作業精度を実現した。

本機は、2022年以降、日用品・飲料メーカーの工場において実証試験を重ね、実環境下での高精度荷役を確認済み。トヨタL&Fは、今後も物流現場の課題解決に向けたソリューション提供を強化していく方針。

■主な仕様
誘導方式:3D-SLAM方式
操作方式:リーチタイプ
定格荷重:1,100kg
全長:2,620mm
全幅:1,380mm
全高:2,510mm
車両重量:2,710kg
希望小売価格:使用環境・要件に応じて個別見積り

■主な特徴
・3D-LiDARによりトラックの位置や荷台を検知し、積み付け位置を特定
・磁気テープなどのガイド不要で自動走行が可能
・ディープラーニング技術により、マーカーなしでパレットの位置・姿勢を検出
・荷物やトラックの位置に応じてアプローチ経路を自動生成し、一定間隔での積載を実現

詳細は、ニュースリリース