竹内製作所の米国子会社、ランサムウェア被害

・一部データ暗号化も業務に影響なし、復旧作業進める

竹内製作所は10月1日、米国連結子会社のTAKEUCHI MFG.(U.S.), LTD.(TUS)がランサムウェア攻撃を受けたと発表した。サーバーに保管されている一部ファイルが暗号化されたが、通常業務への影響はないとしている。

同社の発表によると、現地時間9月17日に外部から不正アクセスを受け、9月20日にサーバー内の一部ファイルが暗号化されていることを確認した。暗号化されたデータの一部は、攻撃を行った集団により外部に漏えいされているという。

現時点でTUS以外の同社グループ会社にランサムウェア被害は確認されておらず、TUSを含むグループ全体で通常の業務執行は可能な状況。

同社はTUSにおいて外部専門家の支援を受けながら、暗号化されたデータの復旧作業と影響範囲の調査を進めている。また、これ以上の不正アクセスを防ぐため、TUSおよび本社で適切な情報セキュリティ対応措置を講じた。被害の全容と原因の把握には、なお時間を要する見込み。

業績への影響については、今期の連結業績予想に大きな影響はないと見込んでいる。ただし、今後重大な影響があると判断した場合は速やかに公表するとしている。

近年、製造業を狙ったサイバー攻撃が世界的に増加しており、建設機械業界でも情報セキュリティ対策の重要性が高まっている。同社は引き続き外部専門家と連携し、早期復旧に向けた作業を進める方針。

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