・応急対策の迅速化へ、自治体連携を拡大
小型建設機械メーカーの竹内製作所は9月26日、上田市と「災害時における建設機械の提供に関する協定」を結んだ。災害発生時の応急対策を円滑に進めるため、同社保有の建設機械を提供する枠組みを構築した。
協定では、上田市が災害時に同社へ建設機械の提供を要請できる仕組みを整備。同社は業務に支障がない範囲で最大限協力する。世界的に大規模災害が頻発する中、上田市が進める防災体制の強化策として、民間企業との連携を深める。
竹内製作所は本社を置く坂城町とすでに2023年10月、同種の協定を締結済み。今回の上田市との協定により、災害時の機械提供体制を近隣自治体へ広げた。地元企業として地域防災への貢献を強化する姿勢を示している。
同社はミニショベルを中心とした小型建設機械の製造で国内トップクラスの実績を持つ。災害復旧の現場では、がれき撤去や道路啓開など、小回りの利く小型機械が重要な役割を果たすことから、同社の機械群が迅速な復旧作業に寄与するものと見られる。