・LEAP 2030戦略に基づく地域製造拠点強化
ダンフォス(Danfoss):2025年9月30日
冷暖房・空調機器分野で世界的に展開するダンフォス(本社:デンマーク)は9月30日、ブルガリア・ソフィア市内に新工場の開所式を執り行った。新工場は敷地面積7,634㎡を誇り、同社の地域製造体制強化と持続可能な製品供給能力の向上を目的とした戦略的投資の一環である。
新施設は、6,000㎡の最新鋭生産・倉庫スペースと、1,634㎡のオフィス・福利厚生エリアで構成されており、アクチュエータ、バルブ、混合シャントなど、同社の主力製品群の製造拠点として稼働を開始する。
ダンフォス クライメート・ソリューションズ社長のクリスチャン・ストランド氏は式典で次のように述べた。
「ソフィア新工場の開設は、成長市場への継続的な投資、革新的技術の追求、そしてLEAP 2030戦略に基づく機動力ある地域製造体制の構築を象徴するものです。お客様に対して競争力と持続可能性を兼ね備えたソリューションを提供する能力が、さらに強化されました。」
また、ビルディング・ソリューションズ部門副社長のジン・ヨルゲンセン氏は、単なる施設拡張ではなく「生産能力・効率・品質の飛躍的向上」であると強調。
「この新工場は、日々お客様が頼りにしている製品を生み出す場であり、私たちの技術力と品質へのこだわりを体現するものです。」
現地オペレーション責任者のプラメン・ツヴェトコフ氏は、長年の夢が実現したと語り、「物理的な移転にとどまらず、より良い未来への力強い一歩」と表現した。
開所式には、ダンフォス取締役会メンバーのマッズ=ピーター・クラウセン氏、マッズ・クラウセン氏、クライメート・ソリューションズ社長のストランド氏、ハイドロニクス部門プレジデントのカイ・ヴァータヤ氏、ソフィア市副市長イヴァン・ゴイチェフ氏、ナデジダ地区市長ディミタール・ディモフ氏、デンマーク駐ブルガリア大使フレミング・ステンダー氏らが参列し、テープカットを行った。
ダンフォスは2000年よりブルガリアでの製造活動を展開しており、今回の新工場開設により、地域市場への供給体制を一層強化するとともに、エネルギー効率に優れた製品群の開発・提供を加速させる方針。