・素材供給から加工・仕分けまで全自動化、MF-TOKYO 2025で初公開
工作機械大手のヤマザキマザック(愛知県大口町)は、板金加工の自動化を支援する新たなパッケージシステム「MAZAK LASER FA SYSTEM(マザック レーザー エフエー システム)」を開発した。レーザ加工機への素材供給、タップ加工、仕分けまでの工程を全自動で完結できるのが特長で、2025年7月16日開幕の「MF-TOKYO 2025(第8回プレス・板金・フォーミング展)」に出展し、同日より販売を開始する。
■生産現場の省力化ニーズに対応
少子高齢化による人手不足が深刻化する中、製造現場では自動化ニーズが年々高まっている。特に板金加工では、レーザ加工機の性能向上により厚板加工が一般化する一方、素材供給や加工後の仕分けといった周辺作業の負荷が増大している。
こうした課題に対し、ヤマザキマザックは「MAZAK LASER FA SYSTEM」を開発。多品種少量生産にも柔軟に対応しつつ、作業者の負担軽減と生産効率の向上を両立させる狙い。
■後付け可能なセル構成で段階導入にも対応
「MAZAK LASER FA SYSTEM」は、以下の3つのセルで構成される。
• シートチェンジャ(素材供給)
• タップ加工セル
• 自動仕分けセル
これらはモジュール式で、ユーザーの導入計画に応じて後付け・段階導入が可能。また、同社のCAD/CAMやスケジュール管理ソフトウェアとの連携により、レーザ加工機のCNC装置上で各セルを一元管理できる。
■今後の展開
ヤマザキマザックは「製造現場の課題を見据え、最適なソリューションの提供を通じて、持続可能なものづくりに貢献する」としており、今後も製品とサービスの強化を図る方針だ。
展示情報:
• イベント名: MF-TOKYO 2025(第8回プレス・板金・フォーミング展)
• 会期: 2025年7月16日(水)〜19日(土)
• 会場: 東京ビッグサイト
詳細は、ニュースリリース