不二越は6月30日、CNC自動旋盤に最適化したドリル「LAアクアREVOドリル」と「LAアクアREVOドリル スターティング」を新たに発売すると発表した。これらの新商品は、工具選定や段取りの手間を省き、加工プログラムの簡素化に貢献することで、ユーザーの生産性向上に寄与する。不二越は「LAアクアREVO」シリーズ全体で、初年度に年間1億円、3年後には年間3億円の販売を目指している。
近年、自動車のEV化に伴う電子部品や精密部品の増加、建設機械、油圧機器、医療機器分野などでの精密部品加工の需要が高まり、CNC自動旋盤の市場は世界的に拡大を続けている。CNC自動旋盤は、複雑な高精度加工や生産効率の改善に対応するため、複数の刃物台を持つ多機能化が進んでいる。一方で、多くの工具を刃物台に取り付ける際、工具が加工物に干渉しないよう、旋盤の機種や刃物台ごとに工具の取り付け長さが決められている。従来のドリルは、取り付け長さの制約やワークへの干渉がないことを前提に、加工深さに合わせて剛性を重視した長さに設定されていたため、CNC自動旋盤のユーザーは最適な工具を探すのに苦慮していた。このような背景から、不二越はCNC自動旋盤に特化したドリルの開発に至った。
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