三一集団の唐秀国氏、交流のためファーウェイを訪問  

 三一(SANY):2025年6月27日

 建設機械大手の三一集団は2025年6月27日、同社の唐修国董事長兼総裁(会長兼社長)が、24日から25日にかけて華為技術ファーウェイ)本社を訪問し、戦略的パートナーシップの強化に向けた意見交換を行ったと発表した。

 唐氏は海外経営、情報化、スマート製造、研究開発の各本部から幹部を同行させ、デジタル戦略の中枢メンバーによる訪問となった。ファーウェイ側は徐直軍輪番董事長や陶景文、侯金龍各董事が応対し、両社の協力深化と高品質な成長の推進をテーマに議論を交わした。

 ファーウェイは、自社の研究開発、サプライチェーン、製造、業務運営など多岐にわたるデジタル化の経験を紹介。三一集団プのデジタル変革に向けた新たな着想を与えた。特に、同社のデジタルエネルギー分野における技術力と革新性が注目され、スマートマイクログリッド(智能微网)や鉱山用超高速充電ソリューション(智能矿卡超充)などの最新技術が紹介された。

 スマートマイクログリッドは「安定通信・効率制御・知能調整」の三層構造により、経済性と安定性を両立。一方の鉱山用超充電技術は、鉱山輸送のエネルギー補給効率を大幅に改善し、運用コストの削減とエネルギー供給の革新に寄与する可能性を示した。

 今後、両社はIT基盤と電動・知能機器の分野で協業を深める計画。ITインフラでは、演算能力とAIモデルの共同開発・共有を進め、デジタル変革を支える技術基盤を構築。電動・知能機器では、鉱山やエネルギーといった特定産業向けに、顧客起点の産業ソリューションを共同で開発し、業界全体のスマート化とグリーン化を加速させる方針。

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