キャタピラー、若手女性研究者を支援、第8回「STEM賞」の募集開始

・関西の地域発展と次世代育成を後押し

 キャタピラージャパン合同会社(兵庫県明石市、代表執行役員・田中美紀)は6月30日、女性研究者の育成と支援を目的とした「第8回キャタピラーSTEM賞」の実施を発表した。応募期間は7月1日から9月30日まで。若手女性研究者や学生を対象に、研究・アイデアの社会実装を支援するもので、今年も一般部門と学生部門の2区分で募集する。

 同賞は、日本のイノベーション促進と女性の理工系分野進出を支援することを目的に2018年に創設。特に油圧ショベル事業部の拠点がある兵庫県を中心とする関西地域の発展への貢献も意識した取り組み。創業100周年を迎えた米Caterpillarは、製品開発や技術革新、人材育成を柱に、持続可能な社会づくりへの貢献を企業理念に掲げており、60年以上の日本事業を通じた地域密着の取り組みとして本賞を位置づける。

【一般部門】
 大学生から博士課程在籍者を含む若手女性研究者が対象。社会の未来を見据えた研究テーマと、その社会実装に向けた考察が求められる。応募者は研究進捗の報告などにも協力する必要がある。
• 最優秀賞(1件):奨学金100万円
• 優秀賞(1件程度):奨学金30万円
• 特別賞(1件程度)

 選考は書類審査と面談の2段階で実施。12月中にキャタピラーのウェブサイトで受賞者を発表する。

【学生部門】
 高等学校、高専、大学、大学院(修士課程)に在籍する学生が対象。女子学生の個人応募に加え、女子学生がリーダーを務めるグループ応募(男女混合も可)も認める。

 応募テーマは、次のいずれかから選択する形式。
• A案:SDGs17項目から選び、2030年達成に向けたアイデアを提案
• B案:「ものづくり」「都市づくり」「建設機械」から1つを選び、未来に向けた提案を記述

 いずれも日本語で1500字以内のA4用紙1枚にまとめる。2次審査では、兵庫県明石市のキャタピラー明石事業所にてプレゼンテーションを実施する予定。
• 最優秀賞(1件):奨学金30万円
• 優秀賞(最大3件):奨学金10万円
• 高校生特別賞(1件):奨学金5万円
• 奨励賞(最大5件):奨学金3万円

 詳細は、ニュースリリース