コマツヨーロッパ、10年以上にわたる顧客価値の実証を経て進化続ける世界No.1の工場統合型マシン制御技術

 Komatsu Europe International N.V. (コマツヨーロッパ):2025年4月24日

 コマツのインテリジェント・マシン・コントロール(iMC)技術は、10年以上にわたり建設業界のあり方を大きく変革してきました。2014年に油圧ショベルに初めて搭載されて以来、コマツの半自動掘削・整地技術は業界に劇的な変化をもたらし、顧客の建設現場全体の生産性、効率性、コスト削減に貢献しています。

 Bauma 2025に早送りすると、コマツが PC220LCi-12 ショベルに搭載された次世代の iMC 3.0 を発表し、ヨーロッパ全土からの顧客からのフィードバックにより、過去 10 年間で iMC がコマツの業務に与えた大きな具体的な影響が確認されます。

■実証済みの信頼性

「当初は標準的な油圧ショベルを探していました」と、フランス、ブルゴーニュ地方の起伏に富んだ丘陵地帯に佇む建設会社、Christophe Alexandre (クリストフ・アレクサンドル)の共同経営者、Anthony (アンソニー)氏は振り返ります。PC210LCi-10の購入を決めた日のことを、彼は鮮明に覚えています。「しかし、iMC油圧ショベルを使い始めてわずか1週間で、もう後戻りできなくなりました。」

 ヨーロッパ初のiMCマシンの一つであるPC210LCi-10は、11年経った今もなお、プロジェクト時間を約30%短縮し続けており、これはコスト削減に直接つながっています。「その信頼性は信じられないほどです」とアンソニー氏は付け加えます。

 ほぼ新品のマシンと見紛うほどですが、実際には既に10年以上にわたり当社の忠実なパートナーとして、8,000時間以上の稼働時間を記録してきました。

 アンソニー氏は、この長寿命の理由として、マシンの堅牢な構造だけでなく、工場で統合されたiMCシステムのおかげだと考えています。iMCシステムは、今もなお完璧に動作し続けています。

 「工場で統合されているというのは大きなメリットです。耐久性が高く、メンテナンスも最小限で済みます。このシステムで大きな問題が発生したことはなく、非常に信頼性が高いことが証明されています。」

 機械自体の品質に加え、コマツの継続的な顧客サポートもiMCの成功に重要な役割を果たしました。アンソニー氏は、コマツフランスのiMCチームの優れたサービスについて強調しました。彼らは、ストロークセンサーの軽微な問題を簡単なアップデートで迅速に解決してくれました。

■究極の時間節約
 同様の肯定的なフィードバックは地域全体に広がっています。北西部のブルターニュ地方を訪れた際、TLTPのオーナーであるChristophe (クリストフ)氏に会いました。彼はiMCが生産性を劇的に向上させたと実感しています。

 「設計図を作成し、プロジェクトを機械に統合できるので、オペレーターは作業状況を点検するために運転席を離れる必要がありません」とクリストフ氏は言います。

 TLTPのオペレーターであるBruno (ブルーノ)氏も同意見です。「私が最も感謝しているのは、iMC 2.0 PC210LCi-11の半自動停止・掘削機能です。これにより、溝掘りの深さが一定に保たれます。作業状況を確認するために運転席を離れる必要がなくなり、時間を大幅に節約できます。」

 機械から頻繁に降りずに作業できることは、特に人員の少ない小規模企業にとって大きなメリットです。

 iMCテクノロジーのおかげで、TLTPは現場に測量士がいなくても効率的に作業を行うことができ、より迅速かつ正確に作業を完了できます。

■新しい働き方
 iMCの影響はフランス国内にとどまらず、機械イノベーションの枠を超えています。英国では、ダイナミック・グラウンド・ソリューションズ(DGS)が2013年にいち早くiMC技術を導入した企業の一つです。現在、同社の保有するブルドーザーと油圧ショベルは30台に上り、この技術が業務にどのような変革をもたらしたかを目の当たりにしています。

 DGSのエンジニアであるアレックス氏は、コマツのスマートコンストラクション・ソフトウェアスイートを活用し、最新の設計ファイルをリモートでアップロードし、オフィスからオペレーターを支援しています。「スマートコンストラクション・リモートがあれば、現場に直接行く必要はありません。どこからでもログインしてオペレーターを支援できます。これは大きな時間節約になり、現場にいなくてもトラブルシューティングを行うことができます」とアレックス氏は説明します。

 ドローン調査と iMC の現況データを スマートコンストラクションダッシュボード に統合することで、DGS は現場の進捗状況を追跡し、簡単な切盛計算を実行し、追加の調査を行わずに iMC マシンから得られる日々の現況データを分析できるようになります。

■iMC 3.0:史上最先端のマシンコントロールテクノロジー
 あらゆる規模の企業に提供する豊かな顧客価値を基盤に、コマツはイノベーションを通じて技術革新を継続しています。3.0世代では、独自の機能とかつてないレベルのデジタル接続性を導入しています。

 この新しい機能には、チルトローテータの統合制御、現場の安全性を高める3D境界制御、溝掘り作業を支援するラインへのスイング機能とライン沿い走行機能などが含まれます。さらに、半自律運転の限界を押し広げるiMC 3.0では、半自動トラック積載のための自動スイング機能を導入しています。

 スマートコンストラクションリモートが標準装備されているため、顧客は設計ファイルをリモートでシームレスに転送し、画面を操作してトラブルシューティングを行うことができ、不要な現場訪問を削減できます。

 コマツヨーロッパのプロダクトマネージャー、Rob Macintyre (ロブ・マッキンタイア)氏は、「当社は2014年に油圧ショベル向け完全工場統合型マシンコントロールを初めて開発しました。10年以上にわたる継続的な開発、顧客から学ぶ豊富な経験、そして現場での顧客への徹底的なサポートを通じてこの種の技術を最大限に活用してきた経験が、iMC 3.0に搭載されている真にユニークなアシスト機能につながっています」と述べています。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。