日本触媒、イオネル新工場設立に関する立地協定を締結

 日本触媒(大阪市中央区)は4月8日、2025年4月7日に北九州市役所において、LiFSI(リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、製品名:イオネル)新工場設立に関する立地協定を北九州市と締結したと発表した。

 日本触媒が注力しているソリューションズ事業の中でも、リチウムイオン電池用電解質イオネルは、EV向け電池の長寿命化、充電時間の短縮、低温環境下の出力向上など高性能化に寄与し、自動車の電動化が急速に進みつつある現代社会において需要拡大が期待されている素材。

 日本国内においても蓄電池のサプライチェーン強靭化を目的として、蓄電池の関連部素材の生産基盤の整備が進んでおり、地産地消の事業戦略のもと、当社もイオネル®の安定的な供給責任を果たすべく福岡県北九州市に新工場を設立することを決定した。

 北九州市は物流、ユーティリティ設備の利便性が良い点に加え、災害リスクが低く、自動車・環境関連産業が集積しており、電池材料の事業環境として最適と判断した。

 イオネル®の供給体制の強化を通して、2050年カーボンニュートラルの達成と持続可能な社会の構築に貢献していくとしている。

<日本触媒北九州工場の概要>
場所 :福岡県北九州市若松区響灘地区
敷地面積 :約65,000m2
従業員数 :約50名
投資総額 :約375億円
生産規模 :イオネル3,000トン/年
建設開始予定 :2026年1月
商業運転開始予定 :2028年7月

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