不二越が4月3日に発表した2025年11月期第1四半期(2024年12月〜25年2月)の売上高は、中国の産業機械分野での需要が一部で回復したことに加え、米州の産業機械・市販分野の需要が堅調に推移したが、国内および欧州の建設機械分野での需要低迷やアセアンの市販分野での在庫調整の影響を受け、567億10百万円(前年同期比4.4%減)、このうち、国内売上高は282億53百万円(同4.8%減)、海外売上高は284億57百万円(同4.0%減)となった。
利益面は、油圧機器などで操業度が悪化したが、構造改革による固定費の縮減や、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁、生産ラインの自動化・合理化、調達コストダウンにとり組み、為替も円安で推移した結果、営業利益は21億48百万円(同81.5%増)、経常利益は14億66百万円(同94.3%増)となった。また、資本効率の向上をはかるために政策保有株式の縮減を推し進め、投資有価証券売却益として6億55百万円を特別利益に計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は14億32百万円(同302.0%増)となった。
■セグメントの業績
機械工具事業では、米州の産業機械分野などで工具需要が増加したが、中国において産業機械分野を中心にロボットの需要が減少し、売上高は180億54百万円(前年同期比0.9%減)となった。一方、営業利益は固定費・販管費の縮減により、8億20百万円(同58.4%増)となった。
部品事業では、一部自動車メーカーの生産回復によりカーハイドロリクスの需要が増加したが、国内および欧州の建設機械メーカーの生産調整により油圧機器の需要が減少し、また、アセアンの市販代理店での在庫調整によりベアリング需要が減少した結果、売上高は351億円(同5.6%減)となった。一方、営業利益は設備や人員の適正化など、構造改革により固定費・販管費を縮減し、11億80百万円(同242.3%増)となった。
その他の事業では、国内での特殊鋼需要の減少を受け、売上高は35億55百万円(同10.1%減)となり、営業利益は、操業度の悪化などにより、1億43百万円(同52.8%減)となった。
■ 今後の見通し
2025年11月期通期の連結業績予想については、2025年1月14日発表の予想数値(下記)を据え置いた。
2025年11月期の連結業績予想は、売上高2,430億円(前期比1.3%増)、営業利益 86億円(同29.6%増)、経常利益66億円(同55.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益40億円(同19.3%増) を見込んでいる。
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