新田ゼラチン、インド子会社でゼラチンの生産能力を拡大、約24億円投資

 新田ゼラチン(大阪市浪速区)は2月13日、連結子会社であるニッタゼラチンインディアLtd.(以下、NGIL)が、インド国内及び世界でのゼラチン需要拡大に対応し、更なる事業成長を図るため、NGILのゼラチンの生産能力を拡大することを決定したと発表した。

■ニッタゼラチンインディア Ltd.について
名前:ニッタゼラチンインディア Ltd.
設備投資を行う拠点の所在地:インド(ケララ州)
出資:新田ゼラチン 43.0%、ケララ州政府 32.0%、及び一般株主
事業内容:牛ゼラチン・牛オセイン、牛・魚コラーゲンペプチド及びリン酸カルシウムの製造・販売
(インド国内のほか、日本、北米、アジア等への輸出)

■生産能力拡大の背景
 ゼラチンは、グミやゼリーをはじめとする食品用途だけでなく、健康食品や医薬品用のカプセルの原料など、幅広い用途に使用されている。世界での健康志向の高まりや医薬品市場の拡大を背景に、カプセル用ゼラチンの需要は拡大を続けている。特にインドは、世界有数のカプセル生産拠点として注目されていることから、今後も更なる成長が期待されている。

 新田ゼラチンは、海外5カ国にグループ会社を展開しており、NGILはゼラチンやコラーゲンペプチドを製造し、グローバルに供給するための重要な拠点と位置付けている。2024年5月に公表した中期経営計画の中でも、「コスト競争力の高いインド拠点の生産能力を拡大し、ゼラチンとコラーゲンペプチドの収益構造を強化する」ことを重点戦略に掲げており、今般、具体的な設備投資計画を決定したもの。

■設備投資計画の概要
 NGILのゼラチンの現在の生産能力は年間4,500トンであり、今回の設備投資によって年間6,000トンまで増強する。(稼働予定は2027年7月)。投資金額は1,324百万ルピー(約2,449百万円)の予定。

■今後の展望
 NGILおよび新田ゼラチングループは、今回の生産能力拡張により、拡大を続ける世界のゼラチン市場での販売機会を着実に取り込むとともに、NGILで生産されたハラル認証商品の強みを生かし、インド国内及び、北米、東南アジアの更なる市場開拓に注力する。

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