SMCが2月14日に発表した2025年3月期第3四半期(2024年4〜12月)連結業績によると、売上高は、590,460百万円(以下、前年同期比1.3%増)となった。所在地別では、主に中華圏が円安の影響も受け前年同期比8.7%増加したものの、日本2.6%減少、北米6.6%減少となった。
営業利益は、142,793百万円(8.0%減)となった。生産物量の減少に伴う操業度の低下による原価率の上昇が、主な減益要因。経常利益は、166,201百万円(10.4%減)となった。為替差益が減少したことが、主な減益要因。税金等調整前四半期純利益は、166,597百万円(同10.7%減)となった。上述の影響に加え、固定資産売却益の減少及び固定資産除却損の増加が、主な減益要因。親会社株主に帰属する四半期純利益は、120,382百万円
(同12.3%減)となった。
第3四半期連結累計期間における世界経済は、ウクライナ・中東における紛争の長期化など地政学的なリスクの高まり、米国新政権の動向、欧米における高い金利水準の継続に伴う影響、中国経済の先行き懸念などから、方向感の見極めが難しい状況が継続した。
自動制御機器の需要は、半導体・電機関連は、台湾などアジアの一部では好調だったが、日本・北米・韓国などは想定よりも低調に推移した。自動車関連は、世界的にEV関連需要が伸び悩み、顧客が設備投資を手控える動きが続いた。工作機械関連は、中国は堅調だったが、他地域では調整局面が続いた。医療機器関連、食品機械関連及びその他の業種向けは、新たな省人化・自動化需要はあるものの、伸び悩んだ。
このような環境においてSMCグループは、製品供給体制の強化及び合理化・コストダウンを推進する一方、顧客のCO2排出量削減に貢献できる新製品開発や工場全体の空気圧の低圧化などのソリューション提案、シェアアップのための積極的な販売活動の推進、グローバル人材の活用などの課題に引き続き取り組んだ。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2025年3月期の通期連結業績予想については、第3四半期まで実績及び直近の受注推移などを踏まえて、2024年11月14日公表した内容を、以下のとおり変更した。
売上高7,880億円(前期比1.4%増)、営業利益1,910億円(2.7%減)、経常利益2,150億円(14.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,510億円(15.3%減)。
新たな業績予想の前提とした通期の予想平均為替レートは、1米ドル=152円(前回発表予想149円)、1ユーロ=162円(同162円)、1人民元=21円10銭(同20円80銭)。
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