CKD、24年4〜12月期売上は14.8%増の1,151億円、24年度予想1,565億円(16.4%増)に上方修正

 CKDが2月14日に発表した2025年3月期第 3四半期(2024年4〜12月)連結業績によると、売上高115,082百万円 (以下、前年同期比14.8%増) 、営業利益13,778百万円 (43.3%増) 、経常利益14,059百万円 (45.6%増) 、親会社株主に帰属する四半期純利益9,475百万円 (48.5%増) となった。

 第3四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化や半導体需要の回復により設備投資が堅調に推移し、景気は緩やかに回復した。半導体市場においては、生成AI関連を中心に投資が増加し、在庫の正常化が進んだが、生成AIや先端半導体以外の分野では投資の調整が継続し、本格的な回復は来年度以降と予想されている。また、自動車市場においては、ハイブリッド車(HEV)への投資が増加したものの、バッテリ式電気自動車(BEV)への投資は、サプライチェーンやインフラ整備などへの課題から、一時的に鈍化している。

 一方、FA 業界では、過剰在庫の消化が進み、需要は回復へと向かっている。海外では、米国経済は、半導体市場において生成AI 関連以外の需要は依然低調に推移している。また、自動車市場において、中長期的にはBEVへの投資の拡大が見込まれているものの、新政権による政策変更などへの懸念により、市場に不透明感が漂っている。中国経済は、半導体市場においては、半導体装置の需給バランスの変化などにより、需要が一時的に減少した。また、自動車市場では、車載用電池への投資計画が減少している。

■セグメント別の状況
<自動機械部門>
 国内におけるジェネリック医薬品の安定供給に向けた投資は継続したが、最終段階に入った装置需要を取り込むことで、薬品包装機の売上高が増加した。また、日系自動車メーカーの車載用電池への投資が増加していることから、リチウムイオン電池製造システムの売上高が増加した。
 その結果、売上高は18,330百万円 (55.2%増) 、セグメント利益は収益改善の効果にセールスミックスも加わり、3,878百万円 (117.2%増) となった。
<機器部門>
 国内市場では、世界的に旺盛な生成AI 関連の投資を背景に、半導体・電子部品業界の一部の顧客で在庫消が進み、半導体製造装置向け機器の売上高が増加した。また、自動機械部門と同様に、国内メーカーの車載用電池への投資増加を受け、HEV 向けの二次電池製造工程向け機器の売上高が増加した。
 海外市場では、半導体製造装置の国産化が進む中国や、HBM 関連の投資が旺盛だった韓国、半導体や半導体製造装置の重要な供給拠点となったシンガポールで売上高が増加した。
    
 その結果、売上高は96,751百万円 (9.4%増) 、セグメント利益は売上増加により13,321百万円
(17.4%増) となった。

 CKD2025年3月期第3四半期データ

■今後の見通し
 2025年3月期(24年度)連結業績予想は前回(2024年5月10日)公表を下記のとおり上方修正した。

 売上高見通156.500百万円(前期比16.4%増)、営業利益18,200(同38.8%増)、経常利益18,500(同41.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益12,400(同48.7%増)。

 為替レートは、1米ドル145円を前提としている。

 CKDの2025年3月期第 3四半期決算短信
 決算資料