アイダエンジニアリングが2月12日に発表した2024年3月期第3四半期(2024年4〜12月)連結業績によると、受注高は、中・大型プレス機(個別機)が増加したものの電気自動車向け高速プレス機や汎用プレス機の減少が響き52,731百万円(以下、前年同期比12.6%減)となり、受注残高は受注減少により74,355百万円(前年度末比3.1%減)となった。売上高は、中・大型プレス機(個別機)及びサービスの売上増加に加え円安影響等により55,081百万円(6.7%増)となった。利益面では、増収及び粗利率改善により営業利益は4,157百万円(130.8%増)、経常利益は4,155百万円(119.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は政策保有株式の売却等により3,247百万円(127.4%増)となった。
第3四半期連結累計期間における世界経済は、堅調な米国が牽引する形で全体として緩やかな成長基調にあるが、中国や欧州経済低迷の長期化、ウクライナや中東といった地政学的リスクに加え、貿易面を中心とした経済政策の不確実性が高まっており、下振れリスクは払えない状況。
鍛圧機械製造業界においては、国内及び輸出案件双方の減少により、第3四半期連結累計期間の受注は前年同期比12.8%減の103,812百万円(一般社団法人日本鍛圧機械工業会プレス系機械受注額)となった。
■セグメントごとの経営成績
日本: 中・大型プレス機(個別機)、汎用プレス機、サービス売上の増加により売上高は33,957百万円(14.8%増)となり、セグメント利益は増収及び粗利率改善により1,968百万円(前年同期は2百万円のセグメント利益)となった。
中国: 高速プレス機売上は堅調に推移したものの、個別プレス機や汎用プレス機売上が減少した影響により売上高は9,003百万円(11.3%減)となり、セグメント利益は減収と販管費の増加により592百万円(同12.4%減)となった。
アジア: 個別プレス機売上の増加及び円安の影響により、売上高は8,193百万円(7.6%増)となり、セグメント利益は粗利率の悪化により430百万円(44.4%減)となった。
米州: 個別プレス機やサービス売上の増加及び円安の影響により、売上高は13,054百万円(前年同期比10.8%増)となり、セグメント利益は増収やプレス機の粗利率改善の影響により1,084百万円(同576.7%増)となった。
欧州: サービス売上は堅調に推移したものの個別プレス機売上が減少し、売上高は10,878百万円(2.0%減)となり、セグメント利益はサービス売上の増加及びプレス機の粗利率改善が寄与し222百万円(6.7%増)となった。
■今後の見通し
次期の見通しについては、下記のとおり前回公表値を据え置いた。
売上高は740億円(以下、前期比1.7%増)、営業利益は53億円(46.6%増)、経常利益は53億円(47.4%増)、親会社株主に帰属す る当期純利益は42億円(49.6%増)を予想している。
アイダエンジニアリングの2024年3月期第3四半期決算短信
決算説明資料
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