徐工（XCMG）の楊東勝会長、CCTVで新年のスピーチ

　徐工（XCMG）：2025年1月1日

・片手で人類に利益をもたらす

　大晦日、党書記で徐工集団および徐工機械（XCMGマシナリー）の会長である楊東勝氏は、中国中央ラジオテレビ局の金融チャンネルを通じて北京のウォーターキューブで大晦日のスピーチを行うよう招待されました。

・全文は以下の通り。

　こんにちは皆さん！この大晦日に、徐工のブランドストーリーをここにいる皆さんと共有し、強国がどのように「救いの手」を使って「徐工の力」を人類の利益に貢献できるかを知ることができて、とても嬉しく思います。

　人間は外部の力を借りずにどれくらいの重量を持ち上げることができるか考えたことがあるでしょうか?

　今年のパリオリンピックの重量挙げ競技を例に挙げると、男子最大階級のチャンピオンは255キロのクリーン＆ジャークです。ほとんどの人にとって、一生のうちにこの体重に到達するのは難しいかもしれません。しかし、建設機械を使用する場合、当社が今年組立ラインから投入した世界最大のタワークレーンの最大吊り上げ能力は760トンに達し、最大吊り上げ高さは、630台以上の自動車または10機のC919国産大型航空機を一度に130階の高さまで持ち上げるのに相当します。

　これが道具の力です！私たちは道具（ツール）メーカーであり、生産性を推進する企業です。人工知能が人間の知恵を広げたとすれば、建設機械は人間の力を強化し、私たちが「力の境界」を継続的に突破できるようにします。

　当社では市場から回収した古いクレーンを大切に保管してきました。
　
　徐工で中国初の自主設計・製造の QY51 トラッククレーンが誕生したのは 1963 年で、当時このクレーンの最大吊り上げ能力はわずか 5 トンでしたが、これは私たち中国人が初めて自主設計したクレーンでした。

　現在、当社の中国最大のホイールクレーンは4,000トンレベルに達し、吊り上げ重量は以前の800倍となっています。長年にわたり、当社は自らの世界記録を 7 回連続で更新してきました。

　友人たちは、こんな大きなクレーンを作ったのに、何に使うの?と思うかもしれません。

　したがって、風力発電の設置における最大の問題は、吊り上げ高さ、操作の安全性、および重量物の移動です。なぜなら、近年、我が国の陸上風力発電設備の発電容量はますます大容量化しており、モーターの高出力化とハブの高さの向上により、クレーンにも新たな課題が生じているからです。私たちはこの変化に適応し、最終的には「中国製造」と「中国建造」が連携し、双方向に進むようにしました。

　徐工ブランドは、平均標高4,000メートルの四川チベット線から、空と海を結ぶ港珠澳大橋、雄大な深圳中山水道、航空宇宙衛星、ムーンプロジェクトまで見ることができます。西東ガスパイプライン、南北分水プロジェクト、三峡建設、雄安新区の建設、高速鉄道と航空母艦などの主要プロジェクトの建設が挙げられます。私たちは皆、国家経済と国民生活、国家発展の参加者であり目撃者です。

　ヨーロッパの大規模風力発電の建設から世界最大の単一石油精製所の完成まで、アジア横断鉄道から「中国・パキスタン回廊」建設プロジェクトまで、サウジ未来都市から世界最大の鉄鉱山まで、徐工の機械は世界の舞台に確かな輝かしい足跡を残し、人間の相互作用と統合のための素晴らしい青写真を描きました。

　当社の現在の製品は190以上の国と地域に輸出されており、「一帯一路」沿線のカバー率は95％以上となっています。徐工を代表とする国の重要機械が世界へ出て世界に装備されています！

　私たちが文明の発展に参加してきた過程は、決して順風満帆ではなく、困難に満ちた道であったと言えます。

　1992年、ドイツ・ミュンヘンで開催されたバウマ建設機械展示会に初めて出展しました。当時は展示会の一角に15平方メートルの小さなブースを設けただけでした。今日のステージは広く、商品写真が数枚飾られ、椅子がいくつか置かれているだけでした。多くの国際的な巨人と比較すると、私たちは少しみすぼらしいように見えます。しかし、中国の建設機械ブランドが国際舞台で五星紅旗を掲げたのは今回が初めてです。

　つい先日閉幕したばかりのバウマ上海建設機械展示会では、最大のブース面積12,000平方メートルを誇る最大の出展者として、180モデル以上のメインエンジンやコアコンポーネントを展示し、10台近く、受注額は10億元の契約を結んだ素晴らしい光景でした。30年以上にわたる大きな変化を経て、私たちは「バウマショーから世界を見る」から「世界に中国を見てもらう」という歴史的な飛躍を達成しました。

　機械は人間の力を拡張するだけでなく、人類文明の発展の証人であり、人類の知恵の延長でもあります。

　現在、世界では第4次産業革命が起きており、建設機械もハイエンド、インテリジェント、グリーンの方向で発展しています。

　内モンゴル自治区の平台溝露天掘り炭鉱では、「中国No.1の油圧ショベル」とも呼ばれるXCMG社製の中国最大トン数の鉱山用油圧ショベルが稼働しています。この大型油圧ショベルは重さ700トンあり、バケツ1つで100人以上が乗車でき、ショベル3台でトロッコを埋めることができます。この油圧ショベルに気づいたかどうかはわかりませんが、その秘密はわずか 3 キロメートル離れたところにあり、5G ネットワークによって送信される信号を利用しています。オペレーターはこの巨人のあらゆる動きを正確に制御できます。

　同じく内モンゴル自治区の宜民江のほとりには、年間産出量3,500万トンの露天掘り炭鉱があり、石炭を引き込む鉱山トラックが整然と稼働しています。近づいてみると、これらの鉱山トラックには運転手がいないことがわかります。正確に言うと、これらの車両は SF に満ちています。このような装置は鉱山操業の安全性を向上させるだけでなく、低炭素排出ももたらします。

　徐工の無人運転技術が高度自動運転の L4 レベルに達したことを誇りに思います。スマート鉱山に加えて、高速道路建設やグリーン ポートなどのシナリオにもデジタル建設と機械を導入しました。スタンドアロン インテリジェンスからクラスター インテリジェンスへの重要な一歩を踏み出しました。

　したがって、技術革新は新たな生産力の発展を導き、これらの技術は業界の将来の方向性を示すだけでなく、中国製造業の世界的な競争力をさらに強化します。

　映画「流浪の地球2」をまだ覚えていますか？ 徐工の 61 台の主要機械、400 セット以上の部品、ワークショップの小道具、3 次元モデル、300 名以上の従業員が撮影に参加し、「徐工現実」を使用して未来を描写しました。とても印象に残ったのは、郭範監督が徐工に来たとき、「徐工で本物のSFを見ました！」と言われたことです。

　私は、人工知能 + の時代が到来したと信じています。徐工の将来の製品は、力だけでなく知恵と活力をも表現する、全能のインテリジェントな身体型建設ロボットであるべきです。それはあなたの成功を助けるだけでなく、80年以上の歴史を持ち、今も活力に満ちているこのブランドに、ますます多くの若い才能を惹きつけ、人類に利益をもたらす幸せで美しい大義に参加することを可能にするでしょう。

　私が言いたいのは、心に夢を持ち、現実的であり、一生懸命努力している限り、すべての SF はいつかは現実になるということです。

　最後に、皆様にとって新年明けましておめでとうございます。 徐工はあなたの成功をお手伝いします!

　ニュースリリース
　＊リリース内容から「ですます調」で表記しています。