・3D施工機能を標準装備、顧客と共に現場をよりスマートに
・2025年度からは北米、欧州、オーストラリアに順次投入
コマツは11月27日、土木分野の主力機種である機械質量20トンクラスの油圧ショベルをフルモデルチェンジし、3Dマシンガイダンス(以下、3DMG)※1を標準装備した新世代機PC200i-12として、12月1日より発売開始すると発表した。さらに、顧客のさまざまなICT施工ニーズに対応し、3Dマシンコントロール(以下、3DMC)※2への切り替えも可能とし、3DMCの利用度に応じたプランの提供も新たに開始する。12月から国内市場に投入、年間1,000台の販売を目指す。2025年度以降は欧米、オーストラリアでも販売開始する。
コマツの顧客である建設業界では、人口減少・高齢化を背景とした将来の担い手不足の課題が深刻化している。国土交通省は、2016年度から、i-Constructionに取り組み、ICT施工を中心とした建設産業の生産性向上を推進している。2024年には、i-Construction 2.0として、建設現場のオートメーション化を通じた省人化対策のロードマップが示され、国の公共工事のうち、土工と河川浚渫を対象に、2025年度よりICT施工が原則化され、対象工種も、順次、拡大される方針が示されている。
コマツは、2014年にマシンコントロール機能を装備した油圧ショベルをレンタル機として市場導入したほか、デジタル技術を活用した建設現場の施工を見える化・最適化するソリューションとして、スマートコンストラクションⓇの提供を2015年に開始している。これまで、世界で累計42,000を超える現場に導入(2024年9月末時点)されており、製品(モノ)とソリューション(コト)の両軸で、建設現場の生産性向上に貢献している。
今後、ICT施工の普及・拡大が進展する中で、コマツは、強みであるスマートコンストラクションⓇとあわせて、3DMGを標準装備したPC200i-12の販売を通じ、ICT施工に対応する建設業の顧客の課題解決を強力にサポートし、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を顧客と共に目指す。
※1:3Dマシンガイダンス:運転席のディスプレイ上に、設計図面データと自機の位置や姿勢などの情報が表示され、オペレーターが設計図面に対しての掘削位置を判断出来るようになる。
※2:3Dマシンコントロール:オペレーターの操作時に、設計図面データに沿って掘削が出来るように機械側が作業機の自動停止や図面に沿った操作を自動でサポートします。操作技量によらず、図面通りの施工が可能。
■発売概要
【発売日】 2024 年 12 月1日※5
【公表価格】 PC200i-12(3DMG 標準 機械本体) 31,500 千円(工場裸渡し消費税抜き)
【販売目標】 1,000 台/年(日本)
※5︓一部の仕様車を除く PC210-12 も同日発売開始予定。
詳細は、ニュースリリース
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