西松建設は6月21日、シンガポール陸上交通庁(Land Transport Authority:LTA)からシンガポール共和国の国内8路線目となる地下鉄MRT(Mass Rapid Transit)クロスアイランド線第2期工事のうち、CR210工区(ジュロンレイク・ディストリクト駅とウェスト・コースト駅の間のトンネル建設工事、総延長約4.8km(2.4km×2本))を㈱奥村組と共同で受注したと発表した。
クロスアイランド線の第2期工事は、シンガポール中央部に新設されるターフシティ駅からジュロンレイク・ディストリクト駅までの全長約15km全6駅の区間となり、2032年の開業を予定している。
工事は、複合地盤であるジュロン層を掘削するトンネル工事。また掘削距離が長いため各トンネルを繋ぐ連絡坑が10ヵ所計画されており、短い工期でトンネル掘削及び連絡坑工事を平行して行う。
西松建設は、同国において1984年に地下鉄東西線の施工以降、環状線、ダウンタウン線、トムソン線など施工距離合計約37kmの豊富な実績と、国内外のシールド工事より培われたノウハウ・経験を本工事に活かし、2032年の開業に向けて、安全に工事を進めていく。
<受注概要>
工事名:地下鉄クロスアイランド線CR210トンネル工事
発注者:シンガポール陸上交通庁(LTA)
契約金額:JV全体約281億円、西松持ち分約169億円(日本円換算)
契約形態:設計施工
請負形態:西松-奥村Joint Venture(60%:40%)
工事場所:シンガポール西部 ジュロンイースト地区
工期:2024年6月20日~2032年6月30日
概要:ジュロンレイク・ディストリクト駅(新設地下鉄駅)東側に変電所と発進立坑を構築しTBM2台を発進させAYE(高速道路)、パンダン川を通りウエスト・コースト駅(新設地下鉄駅)に接続するシールドトンネル(約2.4km)を2本と連絡坑10箇所を構築するものである。