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日揮、アラブ首長国連邦向け大型低炭素LNGプラント新設プロジェクトのEPC契約が正式発効

 日揮ホールディングは6月13日、2024年3月14日付で公表したADNOCがアラブ首長国連邦アブダビ ルワイス工業都市で計画する大型低炭素LNGプラント新設プロジェクトについて、6月12日にADNOCが最終投資決定(Final Investment Decision:FID)を行ったことに伴い、今回、同プロジェクトのEPC契約が正式に発効される見通しとなったと発表した。

 同プロジェクトは、ADNOCがルワイス工業都市にてLNGプラントを新設するプロジェクトであり、ADNOCによる世界的に増加する天然ガス需要への対応と脱炭素化への移行に貢献するものとなる。

 2024年3月14日に発表した通り、日揮グループの海外EPC事業会社である日揮グローバル、仏テクニップエナジー社およびアラブ首長国連邦NDMCエナジー社(NPCC社より社名変更)で構成されるジョイントベンチャー(日揮JV)は、ADNOCからの指示に基づき、同プロジェクトのEPC役務の先行役務を遂行していた。今回、ADNOCが6月12日にプロジェクトのFIDを実施したことに伴い、ADNOCと日揮JV間のEPC契約についても近く発効される見通しであり、プロジェクトの成功に向けて本格的にEPC役務を開始していく運びとなった。

 新設するLNGプラントでは、原料である天然ガスを圧縮するコンプレッサーの駆動に、従来のガスタービンを使用するのではなく、クリーン電力を使用する電動モーターによる「E-Drive」を採用することで、プラント操業時のCO2排出低減に最大限配慮した中東および北アフリカ地域で初となる、また世界でも事例の少ない低炭素LNGプラントとなる予定。

 昨今の世界的な低炭素・脱炭素化を背景に進展する「エネルギートランジション」において、化石エネルギーの中でも環境負荷の少ないLNGが果たす役割は重要性を増している。日揮グループは、これまで世界のLNG生産量の30%以上を占めるLNGプラントの建設プロジェクトを手掛けた実績を有し、現在もカナダ向け大型LNGプロジェクト、マレーシア向け洋上LNGプロジェクトの2件のEPCプロジェクト、また2件の基本設計業務を遂行している。

 日揮グループは、今後もLNG分野における世界有数のエンジニアリング企業として、引き続き積極的に営業活動を展開し、エネルギートランジションに貢献していくとしている。

<プロジェクトの詳細>
契約先:ADNOC(アブダビ国営石油会社)
建設場所:アラブ首長国連邦 アブダビ ルワイス工業都市
役務内容:新設LNGプラント(年産480万トン×2系列)に係る設計、機材調達、建設工事(EPC)役務

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