神戸製鋼、23年度の建設機械(コベルコ建機)売上は5.8%増の4,040億円、24年度予想は7.7%増の4,350億円

 ㈱神戸製鋼所が5月9日に発表した2024年3月期(2023年度)連結業績によると、建設機械部門(コベルコ建機)の売上高は、販売台数の減少があるものの、販売価格改善の進展等により、前年度比5.8%増の4,040億円となり、経常利益は販売価格改善の進展や円安による輸出採算の改善の一方、エンジン認証問題に 関する補償金収入の剥落などにより、前年度比同26.0%減 (32億円減益)の91億円となった。

 油圧ショベルの販売台数は、北米等で増加したものの、需要が低迷した中国やエンジン認証問題により欧州で減少したことから、前年度を下回った。クローラクレーンの販売台数は、欧州でのエンジン認証問題や 生産・出荷のずれにより減少したものの、エンジン認証問題対応の進展等で北米を中心に増加したことにより、前年度を上回った。

 2024年度の見通しについては、油圧ショベル及びクレーンの販売台数は、欧州でのエンジン認証問題の段階的な解消により、2023年度を上回るものと想定。売上高は前年度比7.7%増の4,350億円、経常利益は同53.8%増の140億円、販売台数の増加や調達コスト上昇分の販売価格への転嫁等により、増収増益となる見通 し。

 神戸製鋼所の2024年3月期決算短信

 2023年度決算説明資料