ハイテック・システムズ、秋田市に半導体製造装置の部品など修理拠点

 半導体やフラットパネルディスプレー(FPD)の中古製造装置を売買する㈱ハイテック・システムズ(横浜市西区)は、20億円を投じて秋田市郊外に事業所を新設し、2024年7月に稼働させる。12月12日、秋田県庁で県や市と立地協定を結んだ。主に半導体製造装置の電子部品を修理する拠点になる。

■ 企業の特色
 同社は、自動車・家電・AI・スマートフォンの発展はもとより、社会インフラに必要不可欠となっている半導体及びディスプレイの製造装置にお いて、「中古装置売買・改造・メンテナンス」を主な事業としている。創業以来、国内外へ3万台以上の装置売買実績があり、半導体装置中古業 界におけるTOP企業として世界中の半導体及びディスプレイ製造工場で様々なエンジニアリングサービスを提供している。また、大学や企業の研究機関で多く採用されている先端薄膜関連装置の輸 入・販売事業も行っている。

■誘致の経緯
 半導体及びディスプレイ製造工場では数百台~千台以上の装置が稼働しており、1台の装置には数百種類の電子機器パーツが搭載されている。ひとつの電子機器パーツが故障すると工場全体が停止することになり、電子機器パーツの確保・修理が最重要課題となっている。同社は、電子機器パーツ分野においても10万点以上の在庫を保有しており、多くの客先に販売しているが、今後の重要事業として電子機器パーツの修理事業の立上を計画しており、それに適した工場候補地が存在したことにより秋田市への進出を決定した。秋田市の拠点は「東北技術センター」として、国内外から依頼される「電子機器パーツ」修理拠点として事業を展開していく。

<計画概要>
進出場所:秋田市雄和石田字山田89-2
事業内容:半導体、FPD製造装置の修理及び販売
用地:60,114㎡
建物:12,209㎡
投資額:20億円
着工:2023年10月
操業開始:2024年7月
人員:現在3名、操業時10名、将来計画200名

 ニュースリリース