ニデックのグループ会社であるニデックインスツルメンツは10月30日、小型で低振動・低騒音の給湯器用ポンプを開発したと発表した。
近年、給湯器用ポンプは軽量・小型化に加えて、深夜に駆動しても駆動音が問題にならないよう、低振動・低騒音であることも求められるようになっている。
ニデックインスツルメンツの新型給湯器用ポンプは、冬期でも使い初めに冷水が排出されない「ゼロ冷水タイプ」向けに開発した。このタイプの給湯器はユーザーがお湯を使わない場合でもポンプが作動する必要があることや、分譲マンションの室内に設置されることが多いことから、これまで以上の小型化、静音化が求められていた。
同製品は従来の矩形波駆動方式に比べ滑らかな回転が可能な正弦波駆動方式のセンサレスベクトル制御ICをロータの回転制御に採用することで、低振動化、静音化を実現した。さらにモータの振動だけではなく、同製品が搭載される給湯器との共振周波数を分析し、共振域を避けるように設計することで、業界トップクラスの静音レベルを実現している。
また、直線状に展開されたコアに巻き線を施した後にモータコアを円形に成型するカーリングコアを採用して線占積率を高め、従来品より体積20%減を実現している。
ニデックインスツルメンツは、今後も世界No.1の総合モーターメーカーの一員として、快適な社会づくりに貢献する革新的なソリューションを提案していく。