㈱クボタと住友建機は10月31日、建設機械のOEM供給に関する具体的な検討を開始したと発表した。
■背景と狙い
世界各国では、人口増加に伴う住宅需要の拡大、インフラ投資や都市開発に伴う工事の増加が見込まれていることに加え、建設工事における人手不足が深刻化していることから、効率化や省人化に向けて、建設機械の旺盛な需要が見込まれている。
クボタは市街地の建設工事などに使用される小型の建設機械、住友建機は幅広い土木工事や林業などにも使用される中・大型の建設機械に特化し、製品の開発・生産・販売を行っている。両社ともそれぞれの製品における、省燃費・高い操作性などを実現するための技術開発力やICTを活用したソリューションに強みがある。
その一方で、工事現場などでは、多様なサイズの建設機械が求められているが、現状の製品ラインアップでは顧客のニーズに応えていないという問題を両社が抱えており、製品ラインアップの拡充が重要な経営課題の一つとなっている。
住友建機とクボタは顧客のニーズに応えるため、両社の強みを更に活かすべく、OEM供給の具体的な検討を開始する。
■具体的な検討の内容
クボタは、市街地の工事現場で使用されることの多く、海外での顧客のニーズが高い、14t油圧ショベルを住友建機から供給を受けることを検討する。
住友建機は、海外向けにクボタの小型機種の供給を受けることを検討する。