ファナックは10月6日、CNCのデジタルツインが、2023年度(第43回)「精密工学会技術賞」を受賞したと発表した。
精密工学会技術賞は、精密工学の領域で創造的業績をあげた企業等の研究者・技術者に対して、その精進と努力に報い、かつ将来の発展を期待した賞で、「精密機器の開発」、「生産加工技術に関する研究または開発」に対して贈呈される。
CNCのデジタルツインは、CNCのシミュレータであるCNCガイド2に、サーボ制御と機械特性を模擬したサーボモデルを組み込み、工作機械の駆動部の運動を含む高精度なデジタルツインを実現した。これにより、加工シミュレーションの品質と信頼性が大幅に向上し、加工条件の導出や加工分析が容易となり、加工現場の生産性向上に寄与するとともに、試作回数を削減し、素材、工具、油脂類及び電力の消費を抑制することで環境負荷の低減にも貢献する。