伊藤ハムグループの九州エキス、約30億円投じ鹿児島県に新工場建設

・三菱商事ライフサイエンスと合弁会社「九州エキス株式会社」を設立

・新規事業領域の畜肉エキス調味料へ取組み開始

 伊藤ハム(本社:兵庫県西宮市)は1月29日、三菱商事ライフサイエンス(本社:東京都千代田区)との共同出資で設立した、畜肉エキスおよび調味料製品を製造・販売する九州エキス(本社:鹿児島県)が新工場を建設すると発表した。九州エキスは、鹿児島県曽於郡大崎町に30 億円を投じて、2020 年4 月より新工場を建設し、2021 年4 月の稼働を予定している。同日、九州エキスは鹿児島県立会いのもと、大崎町との間で立地協定調印を行った。

 九州エキスは、伊藤ハムグループ会社の隣接地に建設する。グループ会社や近隣の食肉加工場から新鮮な国産原料(豚骨、牛骨、鶏骨など)を調達し、畜肉エキスや調味料製品を製造する。

 新工場は、女性の社会進出や共働き世帯の増加など、昨今の人口動態・社会構造の変化により伸長している中食・外食市場で使用されるエキス調味料の需要拡大に対応する。また、地域の畜産資源に付加価値を与えるとともに、地域の雇用創出にも寄与していく。

 伊藤ハムは、伊藤ハム米久ホールディングスグループ「中期経営計画2020」において事業規模拡大として成長市場対応強化を掲げており、今回の新規事業領域への参入を通じて、さらなる伊藤ハムグループの競争力強化を目指していく。

<九州エキス株式会社>

代表者:代表取締役社長 鳥居 研志

所在地:鹿児島県曾於郡大崎町菱田3689 番地

設立日:2019年11月1日

資本金:4億円

出資比率:伊藤ハム株式会社50%、三菱商事ライフサイエンス株式会社50%

事業内容:畜肉エキス、調味料製品の製造・販売

<新工場の概要>

名称:九州エキス株式会社 本社工場

建設予定地:鹿児島県曾於郡大崎町菱田3689 番地

建設概要:地下2階(鉄骨造)

土地面積:12,000㎡

延床面積:4,300㎡

生産品目:畜肉エキス(加塩濃縮品)、調味料製品(たれつゆ・ソース、ラーメンスープなど)

生産能力:約4,000トン(年間)

工事着工予定:2020年4月

本稼働開始予定:2021年4月

設備投資額:約30億円

<三菱商事ライフサイエンス株式会社>

所在地:東京都千代田区有楽町一丁目1番3号

創業:1954年

発足:2019年

資本金:1,399百万円

代表者:代表取締役社長 藤木 洋

事業内容:調味料、糖アルコール、甘味料、品質改良剤、酵母エキス、酵母関連素材、製菓・製パン資材、調理・製菓用酒類、健康素材等の製造、加工、売買、輸出入及び研究開発

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