タクマ、さつま町バイオマス発電向け2,000kW級設備を受注

 ㈱タクマ129日、さつま町バイオマス発電合同会社(本社:東京都文京区、代表社員:自然電力)より2,000kW級バイオマス発電設備を受注したと発表した。

 さつま町バイオマス発電合同会社は、自然電力(本社:福岡県福岡市)により設立されたバイオマス発電事業会社。自然電力は、太陽光・風力・小水力等の発電事業を自ら行うだけではなく、再生可能エネルギーを中心とした個人・法人向け電力小売事業など、再生可能エネルギーにかかわる幅広いサービスを手掛けており、今回、同設備を建設することにより新たにバイオマス発電事業へ参入する。

 受注した設備の発電規模は1,990kWで、FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)における小規模未利用木質バイオマスの買取価格の設定以降、タクマで3件目の受注となる2,000kW級発電設備。発電した電力はFITの活用により、電気事業者への売電が計画されている。

 小規模未利用木質バイオマス発電は、地域資源の最大限の活用につながる小規模な木質バイオマス発電(2,000kW未満)を推進するため、2015年度のFIT価格改定において新たに設定された区分で、未利用木質バイオマスの更なる活用とそれによる林業や地域の活性化などが期待されている。

 バイオマスを燃料とするボイラプラントは当社が最も得意とする商品のひとつであり、1950年代から木質チップやバガス(さとうきびの搾りかす)を燃料とするボイラを国内外に合わせて620缶以上納入している。タクマはこれまで培ってきた技術とノウハウをもとに多種多様なバイオマスの特性に対応した高効率なプラントを顧客に提供し、再生可能エネルギーの普及と温室効果ガスの排出削減に、より一層貢献していく。

<設備の概要>

発電所名:さつま町バイオマス発電所

設置場所:鹿児島県薩摩郡さつま町

発電規模:1,990kW

使用燃料:未利用間伐材等由来の木質チップ

完成予定:2021年5月

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