新年明けましておめでとうございます。
令和2年の干支は、庚子(かのえ・ね)であり、「かのえ」は継続・継承や更新・改革の意味を持ち、子(ね)は「ねずみ」で増える即ち成長・発展の意味を持ちます。庚子(かのえ・ね)の本年は、好調な事業は継続・発展させ、不調な事業は革新していくことにより、成長・繁栄する年にしていきたいと思います。
昨年の振り返りと中期経営計画「Change & Growth」の現状および2020年の方針と行動指針についてご説明します。
1.昨年の振り返り
大型工事・新製品関係として、イノバ社が英国で手がけていたフェリーブリッジ2が昨年12月に完成し、イノバ社の赤字受注工事が無くなりました。また、アフターサービス事業とリニューアルガスの両事業とも順調に拡大しています。
国内においては、昨年5月にNEDOの響灘洋上風力発電運転が開始され、実証研究として運転データの計測・収集・解析を続けています。また、岩手県向けの海底設置型フラップゲートの工場製作が昨年10月末に堺工場で完了したほか、NEDOおよび国際石油開発帝石株式会社(INPEX)と共同でメタネーションのテストプラントをINPEX・長岡鉱場に完成させ、10月から実証テストを行なっています。
海外事業所の効率化としては、韓国のソウル事務所および英国現地法人を閉鎖し、欧州での調達機能はイノバ社に集約しました。また、米国現地法人のニューヨーク本社を閉鎖し、ヒューストンに機能を集約しました。
2.中期経営計画「Change & Growth」の現状
この3年間の結果として、事業規模の拡大は達成できましたが、収益拡大は達成できていません。収益力の強化のため、ものづくりを生かしたアフターサービス事業の拡大を引き続き進めていきます。環境事業においては、当社が中国で、イノバ社が英国でJVを作り営業を開始しました。イノバ社では、ドイツで基幹改良工事を受注するなどの実績が出始めました。また、機械事業では、グループ会社のニチゾウテックと共に開発した管端溶接部検査にAIを導入しました。社会インフラ事業では、阪神高速道路株式会社から橋梁の耐震補強工事を受注しました。
新しいERPとしてSAPを導入し、先端情報技術センター(A.I/TEC)を本格的に運用開始しましたが、今後A.I/TECを、当社グループの全製品・全事業に適用し、グローバルな拠点として拡大することを目指します。
3.2020年の方針と行動指針
2015年に始めた「ダイバーシティ・マネジメント」も、2018年に始めた「働き方改革」も、2019年に成果の出始めたサービス事業の拡大も、今年も引き続き推進していきます。2020年は、「Change & Growth」の仕上げとして事業基盤の再構築を終え、本格的な成長を目指す年にしたいと思います。
2020年もデジタル化が進む世の中で、A.I/TECでIoTやAIを活用して事業の拡大、サービスの高度化、生産の効率化を図っていきます。当社には、SDGsと同じ社会的課題に対するビジネスチャンスが大きく広がっています。創業者E.H.ハンターの「挑戦」の精神を忘れず、当社が自らチャンスを開拓していきたいと思います。
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