年頭所感 住友建機 下村真司社長

●年頭所感2018 住友建機株式会社 下村真司社長

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、最大リスクの北朝鮮問題はじめ、その他のリスク懸念に揺れた一年でしたが、世界経済は全ての地域で回復傾向にあると言えます。

 国内においては、10月に実施された衆院選挙では、結果的には政府与党の圧勝に終わり、日本経済も外需の伸び、内需の回復傾向もみられ、実感を伴わないものの堅調に推移しています。このような経済環境を受け、2017年のショベル需要は、ほぼ全世界で伸張しました。特に中国では、政府による積極的な公共投資や石炭価格の回復もあり、前年度の2倍以上の伸びとなっています。

 2018年に入ってもこの堅調な経済状況は、日本を含む世界全体で継続するものと推察されます。当然の事ながら、トランプ大統領によるエルサレム首都認定発言もあり、北朝鮮を含む地政学リスクは高まっていますし、中国の景気失速懸念、欧州の政治動向リスクも考慮しておくことに変わりはありません。また、日本においては、人手不足の深刻化による供給制約が景気拡大を阻害するリスクも考えておく必要があります。

 このような環境の中、当社グループは、この需要増対応に注力し、千葉工場,中国/唐山工場,インドネシア/カラワン工場とも生産能力拡大に努めてきました。今年は生産対応力強化と共に、変化に素早し、品質及びサービスについてプロセス強化をはかります。またタイムリーに競争力ある新商品を上市すると共にデジタル時代に対応して参ります。その実現にむけて次の3点を中心に実践し、安定基盤構築を構築します。

① 需要,環境及び市場ニーズに対応し、年度目標を実現し、流れを掴む

② 中期経営計画の実現に向け、着実に基盤強化を図る

③ 年度目標及び中期経営計画実現に向け、組織力強化を加速させる。

 以上