鹿児島市、九飛勢螺の鹿児島工場増設で立地協定締結

・ダイス加工を内製化、供給体制強化へ

鹿児島市は2月10日、建築用ビスなどを製造・販売する九飛勢螺(大阪市住之江区)の鹿児島工場増設に伴い、同社と立地協定を締結したと発表した。新棟「J棟」を建設し、これまで外部委託していたダイス(金型)加工を内製化することで、生産の安定化と効率化を図る。

立地協定式は2月6日、鹿児島市役所で開催され、新城公生・九飛勢螺代表取締役、下鶴隆央・鹿児島市長が出席。立会人として木村仁士・鹿児島県商工労働水産部次長が同席した。

九飛勢螺は1972年に「九州新城」として設立。切れ味に定評のあるドリルねじ「ピアスビス」や、バイメタルねじの世界的ブランド「ピアスタ」など建築用ビスを主力とする。長年培った技術と経験を生かし、自動車業界向け部品や工業製品、スポーツ用品分野向けのボルト、ナット、金具なども手掛ける。

主力のピアスビスは約4割を海外へ輸出。ピアスタは9割強を欧州向けに輸出しており、高い海外比率を誇る。こうした実績を背景に、今後は海外展開のさらなる加速と新技術開発を通じ、世界の建築業界への貢献を目指す。

今回の増設では、長年外部委託してきた加工工程を内製化することで、品質・納期管理の高度化とコスト競争力の強化を図る。市は、地域産業の活性化や「地域の稼ぐ力」の向上に資する投資案件として位置付けている。

<新棟(鹿児島工場J棟)概要>
所在地:鹿児島市喜入生見町5103番地
用地面積:1,653.68㎡
建物面積:467.00㎡
操業開始:2026年9月(予定)
従業員数:106人(5年目計画、うち新規雇用3人)
事業内容:ダイス(金型)加工の内製化

鹿児島市は、製造業をはじめ情報通信関連、事務処理センター、コールセンター、デザイン・コンテンツ制作業などの企業立地を積極支援しており、今後も設備投資や雇用創出を伴う案件の誘致を強化する方針。

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