JCB:2026年2月9日
JCBは、英国ロチェスター(Rocester)工場の敷地内に、同社の歴史を音声で紹介するユニークな「リスニングベンチ(Listening Bench)」を設置し、一般公開を開始した。社員や来訪者、地域住民が腰掛けながら同社の歩みを聴くことができる。
このベンチは、エンジニアリング、製造、クラフト、商業、財務、マーケティングなどの分野に所属する15人の若手見習い(アプレンティス)チームが設計・製作したもの。デザインは、創業者ジョセフ・シリル・バンフォード(Joseph Cyril Bamford)が戦時中の廃材を用いて製作した最初の製品「チッピングトレーラー(tipping trailer)」をモチーフとしている。
ベンチにはスピーカーが内蔵されており、ボタンを押すと音声が再生される仕組み。創業から80年にわたる同社の軌跡を伝える内容となっている。
除幕式には、JCB会長のアンソニー・バンフォード(Anthony Bamford)氏が出席。ボタンを押し、30年前の創業50周年時に録音された父ジョセフ・シリル・バンフォード氏の音声を披露した。
アンソニー会長は次のように述べている。
「このリスニングベンチを披露できることを大変うれしく思う。ここに座り、JCBの物語に耳を傾けてもらえれば幸いだ。見習いたちがスピーカーを巧みにベンチに組み込み、ボタンを押すと父の声が流れる仕掛けは実に見事だ。父の声を再び聞くことができ、非常に感慨深かった。」
プロジェクトは約10週間にわたり実施。持続可能性を重視し、生産ラインの余剰資材を活用することで、可能な限りカーボンニュートラルに近づける設計とした。
プロジェクトリーダーでビジネス管理見習いのラナ・ホッカデイ(Lana Hockaday)氏(21)は、「本プロジェクトを通じて、コミュニケーションやチームワーク、組織運営、問題解決など幅広いスキルを磨くことができた。多くのメンバーにとって、これほど大規模な取り組みは初めてであり、異なる部門や拠点を横断して協働する貴重な経験となった。完成したベンチから音声が流れた瞬間は忘れられない」とコメントしている。
同取り組みは、若手人材育成と企業文化の継承を両立させる象徴的なプロジェクトとして位置付けられている。
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